[1]旧基準機or新基準機論争を俯瞰で見てみよう/そして最後に… [2017/3/20(月)] |
皆さん、こんにちは。
春川亭三七です。
さて。
今週はマクラもそこそこに、早速本題に入っていくことといたしましょう。
打ち手としての立場の書き方が各々で違うとはいえ、
3/3付けの三島パルサーくんの記事と
3/10付の伊野谷誠くんの記事は興味深く拝読させていただきまして。
共に期待値というものを立ち回りの主軸に置いた場合に、新基準機と旧基準機のどちらに軸足を向けるべきかをテーマに書いていたように思います。
個人的には期待値もくそもなくてですな…。
わたし自身は、
3/9付のガリバーくんの記事でいうところの「好きな台を打つ初心者」なものでね。
なんですが、せっかくこうして立ち回り講座で記事を書かせていただいているのですから、業界全体の動きから、旧基準機と新基準機が現在置かれている立場を皆様にお伝えできればなと。
そんな風に思っております。
それでは、いってみましょう。
【旧基準機をホールに置ける理由】
ホールにおいても通路化していく「新基準機」のシマを、ただただ黙ってみているわけもなく、旧基準機の中古入れ替えを行なっているホールをまま見かけるようになってきた。
それもそのはずで、基本的には検定が取れたものならば、基本的には置いておいていいとされているのが、ぱちんこ・パチスロである。
その検定後、販売・設置・ホール間移動が許される期間は3年間。
その後、劣化部品などの交換を経て再度3年間の「認定」を取り直すことが出来る。
これがいわゆる「再認定」と言われるものだ。
しかし、法的には「再認定」なんて言葉はなく、「設置認定の取り直し」が正しい言い方になる。
そして、1度認定を取り直したものは、3年後にさらに認定を取り直せるかと言われれば、それは出来ない。
基本的に認定を受けられるのは、検定期間が切れる前までなのだ。
しかし認定後は、当該機械が壊れるまでは設置しておくことが可能であり、これが俗にいうところの「みなし機」と言われるものである。
今でも「シェイクU」なんかが設置してあるお店があったりするが、それなんかはまさに「(認定が取れたものと)みなされている機械」なのである。
昨年の夏ごろ、「バジリスク〜絆〜」の認定に際して、サブ基板とホッパーとセレクターを入れ替えて、というのがあったのを覚えているだろうか?
まさに、認定を取りやすくするための一つのやり方である。(大義名分としてはゴト対策)
さて。
では、なぜ夏ごろに「バジリスク〜絆〜」の認定を取る必要があったのか?
答えは上述した通り、検定が切れるからである。
検定が切れる前に認定を受けていれば当該遊技機は設置が可能であるから、絆の認定を取り、機械の寿命を延ばしたのだ。
伸ばす必要があった理由は言わずもがな。
「サブ基板管理の遊技機」の設置期限が2016年末時点で50%以下に、2017年末の時点で30%以下にする必要があるからである。(全日遊連・シェアコントロール案より)
「バジリスク〜絆〜」は言わずと知れた大ヒット機種であり、もし検定が切れるのを黙ってみていれば、「高射幸性対象機」として、完全撤去の憂き目に遭うことは目に見えていたことだろう。
そうならないように、認定を受けて、その設置期限を延ばすことにしたのである。
そして2017年の現在、次の認定対象として挙がっているのが「沖ドキ」だ。
こちらもホール入替用として絶賛認定申請中である。
このようにホールにおいては、今でも人気のある機種については認定を取り、設置のための延命を図る措置が取られている。
その理由は結局、「新基準機」の稼働が取れないからであろう。
この「新基準機」の稼働が取れないというのは、おそらくどのホールでも抱えている問題のようで、そのおかげで全日遊連加盟のホールにおいて、旧基準の設置比率が50%を超えるホールが出てきてしまっているのである。
それに対して待ったをかけたのが、IR推進法以降、依存症対策をカサに何かと指導の増えてきた警察庁である。
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