[1]ぱちんこ撤去騒動と5.9号機問題 [2016/6/27(月)] |
皆様、ご無沙汰しております。
春川亭三七でございます。
2ヶ月ほどお休みをいただきまして、まぁ、しっかりリフレッシュして・・・おりません!
いやはや、なんといいますか・・・
自分の会社での立場や状況が多少なり変化したのもありますし、ここのところの業界の状況の変化も伴って、安全地帯よろしく、「今以上それ以上」忙しくなりましてね。
まぁ、ちとコラムを続けていくのが厳しかったので、お休みをいただく運びとなったわけでございます。
とまぁ、しかし、それでも業界的にはがっつり動いていましたし、京都や横浜の「遊技くぎ」による摘発(この辺は次のコラムで詳報します)やら、ぱちんこ撤去リストの完成やら、パチスロ5.9号機の動きやらとか。
活発に動いております。
微妙に各々が入り組んで絡んでいた「遊技くぎ」の問題と「高射幸性機」の問題。
発生した時期が近いため、色々混同している方も多いかと思いますので、復帰一発目。
その辺を一旦整理してみましょう。
【上手な立ち回りを見せた警察庁】
すでに第1次と第2次は公表済みで、第3次も「7月には」発表すると言っていた撤去リスト。
それが急転直下、6月に全リストをまとめる必要になったのが、サミット明け後の5月の末日。
保安課から「いい加減に取りまとめなさい!!」と雷を落とされ、結果、急ぎ足で2014年発売のものと2015年発売のものをまとめて最終リストとしてきました。
その辺の経緯は、花火兄さんのコラムの「
第96回釘問題の結末とスロット規制」に書いてありますので割愛しますが、まぁ、警察庁がうまいこと立ち回ったなってのが第一印象。
とかく国会答弁の時には、警察庁は政治家の先生方に対して業界のグレーの部分をきちんと説明できる「アリバイ」を求めます。
パワーバランスからしたら、「政治家 >> 警察庁 >>>>>> 業界組合」となり、国会にて答弁が起こるタイミングとなると、警察庁に説明責任があるわけですから、業界組合(主に日遊協)に対して「我々が後ろめたい思いをしなくていいような説明材料をもってこい」というわけです。
んまぁ、禅問答みたいなものです。
ただ、今回に関してはすでに警察庁から要請が出ていて、さらに業界としてもすでに記者会見もしたし、「健全化声明」も上げたことで、今回の国会答弁に関して、「ある程度」は警察庁側のアリバイ作りはできていた状態で臨んでいたわけです。
というわけで、つつかれて一番痛いところは「タイムスケジュール」の問題。
「可及的速やかに」という文言はありながらも、日工組と全日遊連で撤去に向けた条件の折り合い箇所が見つかっておらず、「いついつまでに撤去します」という約束はとりつけていない状態。
当たり前のように、答弁でそこはつつかれていました。
その結果として、警察庁は業界に対して「明確な」期限を取り付けるよう要請できたわけです。
「6月までにリスト完・成!! 12月までに完・全・撤・去!!」と相成ったわけですね。
要は、政治家の先生からの質問を引き出した結果、警察としては業界団体に強く要望できた。
言い方を変えれば、政治家の発言をダシにして、警察庁の要請の説得力を強くした。
と言えるなぁ、と。
なので、「うまく立ち回ったなぁ警察庁・・・」と思ったわけです。
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