[2]2016年の業界展望 [2016/1/11(月)] |
【パチスロ市場の今後と3000枚規制】
パチスロ市場はぱちんこ市場と違い、「出玉管理メイン基板移行」に移りながらもうまく規制と付き合っている印象があります。
何だかんだで新台は出ていますし、その評価も、良いとは言えなくとも可能性は感じさせる内容になっているように思います。
少なくともぱちんこの釘問題ほどの閉塞感は今のところ感じられません。
コストを抑え、より面白い台を作ろうとしているメーカーはあります。
市場でどういう評価をされるかはともかくとして。
そして、今後はどうしたって「ノーマルタイプ」の需要が上がってくるはずです。
AT機が悪いとかそういうことではなく、おそらくメイン管理でもAT機は作れるけれども、絶対的に需要も低くなることでしょう。
新基準AT機の全体的に低い客滞率が物語っています。
保通協試験の適合率も右肩下がりに落ちてきていることからも、仕様に合わせた適合をAT機で取るのが難しくなってきていることの証左になるでしょう。
そうなれば、メイン基板管理でも比較的適合しやすいノーマルタイプに試験申請が集中するのは必然かと思われます。
ノーマルタイプに依存するメリットは3つ。
まず、エンドユーザーに直結する2つから。
1つ目は、ホール側の出玉管理が比較的容易になること。
2つ目は、出玉の魅せ方=設定を入れていることに直結すること。
この2つに集約されるかと思います。
こういう動きが活発になっていけば、ホールにもお客さんはついてくるでしょうし、メーカーとしても「クソ台がぁ!」と言われることも少なくなるでしょう。
もちろんゲーム性ありきですが。
前述の沖海3の動向如何によっては、
シマバランスが「ぱちんこ>パチスロ」から「ぱちんこ<パチスロ」になる可能性も秘めているといっても過言ではありません。
そして、もう一つのメリットが
「3000枚規制」の問題がはっきりすること。
AT機全盛になる前から「3000枚自主規制しまーす(鼻をほじりながら)」なんて、適当なこと言っちゃったものの、全く具体化してこなかった「3000枚規制」。
メイン基板管理に際して、ようやく「日電協」も重い腰を上げたようです。
おそらく2016年には、ある程度具体的になってくるはずです。
日電協の技術委員がその動きを活発にしているからです。
ノーマル依存がなぜ「3000枚規制」に影響するのかというと、そもそも
何をもって「一撃3000枚」とするかということがはっきりしないからです。
保通協試験においては、「短時間出玉率」・「中時間出玉率」・「長時間出玉率」と具体的に明記されているわけですが、ではどの部分での3000枚を規制するのかは現時点では煮詰まっていない。
AT機で3000枚を規制しようと思うと、これは市場でクレーム上がること必至。
例えば、AT機で「2990枚獲得時点で残りATゲーム数300ゲーム」とかになったらどうするのか?
その後「ボーナス」や「ベル」の抽選を無抽選状態にするのか?
それでは、あまりに遊技としてお金を使う遊技者に失礼になりますし、扱うホール側も腫れ物に触れるように機械を扱わなければなりません。
しかしノーマルタイプであれば、ある程度線引きはしやすくなるのではないでしょうか?
純粋にボーナスだけで出玉を増やしていくわけですから。
もちろん、ノーマルであっても課題がないわけではありませんが。
「何ゲーム以内の連荘ならいいのか?」や、「ボーナス中に3000枚超えたらプツッとボーナスが終わるのか?」など。
しかし、とにかくメーカーサイドから鼻をほじっていた指を引っ込めて、襟を正したわけですから、大きな一歩と評価したいと思っています。
パチスロにおいては、これらの要因がユーザーの獲得の一因になるかとも思っています。
なぜならば、現状のAT機のあり方はどう贔屓目に見ても「長時間ユーザー依存」であり、短時間でも遊べるユーザーに向けた仕様にはなっていません。
天井や超ロングATを望む、20時や21時から打てるサラリーマンはいないと思います。
なので、ノーマルタイプへの傾向依存はパチスロ業界にとってはいいことだと思っています。
結果として、中時間ユーザーや短時間ユーザーの再獲得になることでしょう。
っと、このように綴ってみると、うちの大旦那の管理人クランキー氏が大喜びしそうな感じですよね・・・。
ノーマル大好きだし、
「パチスロ機アイディア」での一例でも「AT1000枚で強制終了かつ残りゲーム数でAT再突入抽選」みたいなこといっていましたし・・・。
はっ! まさか・・・。
うちの大旦那・・・クランキーという名の大門課長補佐なのか・・・。
そうだったのか・・・。(違います)
とまぁ、冗談はさておき。
とにかくぱちんこの閉塞感に隠れて、パチスロの拡大の可能性はまだあると思っています。
次のページへ
【 回胴小噺 】 メニューへ