皆さん、こんにちは。 春川亭三七です。 さて。 今週はマクラもそこそこに、早速本題に入っていくことといたしましょう。 打ち手としての立場の書き方が各々で違うとはいえ、3/3付けの三島パルサーくんの記事と3/10付の伊野谷誠くんの記事は興味深く拝読させていただきまして。 共に期待値というものを立ち回りの主軸に置いた場合に、新基準機と旧基準機のどちらに軸足を向けるべきかをテーマに書いていたように思います。 個人的には期待値もくそもなくてですな…。 わたし自身は、3/9付のガリバーくんの記事でいうところの「好きな台を打つ初心者」なものでね。 なんですが、せっかくこうして立ち回り講座で記事を書かせていただいているのですから、業界全体の動きから、旧基準機と新基準機が現在置かれている立場を皆様にお伝えできればなと。 そんな風に思っております。 それでは、いってみましょう。 【旧基準機をホールに置ける理由】 ホールにおいても通路化していく「新基準機」のシマを、ただただ黙ってみているわけもなく、旧基準機の中古入れ替えを行なっているホールをまま見かけるようになってきた。 それもそのはずで、基本的には検定が取れたものならば、基本的には置いておいていいとされているのが、ぱちんこ・パチスロである。 その検定後、販売・設置・ホール間移動が許される期間は3年間。 その後、劣化部品などの交換を経て再度3年間の「認定」を取り直すことが出来る。 これがいわゆる「再認定」と言われるものだ。 しかし、法的には「再認定」なんて言葉はなく、「設置認定の取り直し」が正しい言い方になる。 そして、1度認定を取り直したものは、3年後にさらに認定を取り直せるかと言われれば、それは出来ない。 基本的に認定を受けられるのは、検定期間が切れる前までなのだ。 しかし認定後は、当該機械が壊れるまでは設置しておくことが可能であり、これが俗にいうところの「みなし機」と言われるものである。 今でも「シェイクU」なんかが設置してあるお店があったりするが、それなんかはまさに「(認定が取れたものと)みなされている機械」なのである。 昨年の夏ごろ、「バジリスク〜絆〜」の認定に際して、サブ基板とホッパーとセレクターを入れ替えて、というのがあったのを覚えているだろうか? まさに、認定を取りやすくするための一つのやり方である。(大義名分としてはゴト対策) さて。 では、なぜ夏ごろに「バジリスク〜絆〜」の認定を取る必要があったのか? 答えは上述した通り、検定が切れるからである。 検定が切れる前に認定を受けていれば当該遊技機は設置が可能であるから、絆の認定を取り、機械の寿命を延ばしたのだ。 伸ばす必要があった理由は言わずもがな。 「サブ基板管理の遊技機」の設置期限が2016年末時点で50%以下に、2017年末の時点で30%以下にする必要があるからである。(全日遊連・シェアコントロール案より) 「バジリスク〜絆〜」は言わずと知れた大ヒット機種であり、もし検定が切れるのを黙ってみていれば、「高射幸性対象機」として、完全撤去の憂き目に遭うことは目に見えていたことだろう。 そうならないように、認定を受けて、その設置期限を延ばすことにしたのである。 そして2017年の現在、次の認定対象として挙がっているのが「沖ドキ」だ。 こちらもホール入替用として絶賛認定申請中である。 このようにホールにおいては、今でも人気のある機種については認定を取り、設置のための延命を図る措置が取られている。 その理由は結局、「新基準機」の稼働が取れないからであろう。 この「新基準機」の稼働が取れないというのは、おそらくどのホールでも抱えている問題のようで、そのおかげで全日遊連加盟のホールにおいて、旧基準の設置比率が50%を超えるホールが出てきてしまっているのである。 それに対して待ったをかけたのが、IR推進法以降、依存症対策をカサに何かと指導の増えてきた警察庁である。 【サブ基板管理ART機設置シェア50%以上のホールの中古入れ替え停止措置】 上述したように、検定切れ前or認定が取れている機械であれば、基本的には中古機の入れ替えは可能である。 しかし、全商協と回胴遊商の運用の元、サブ基板管理ART機の設置シェアが50%以上であれば、中古機移動を認めないとする「自主規制」が3月10日から始まった。 これは、ホール間の不公平さをなくすための措置と言われているが、実は全日遊連(ホール側の組合)は、この措置に猛反発した。 50%以下にするのはあくまで「努力目標」であり、「ペナルティ」を課すべきものではないという態度を強硬に示してきたのだ。 しかし、警察庁から「依存症問題への効果的な施策になる」と指導を受けてしまったのだから、ぐうの音も出ないだろう。 泣く泣くこの経過措置に賛成することとなり、その運用は中古機流通の管理組合である全商協と回胴遊商ということになったのである。 昨年末の時点で、パチスロ全体設置数のうち、66万台余りが旧基準機となり、その比率にして約40%。 しかし店舗毎に見ていくと、相応の数のホールが旧基準機比率で50%を超えていたのである。 こういう事態が進んでいくと、「中古機で旧基準を入れた方が得」という風潮が強くなり、旧基準機の中古入れ替えを多くしてしまうホールが増えてしまう可能性があったため、中古流通の抑制は現在の流れの中では必然と言えるであろう。 さらにいえば、この50%以下というのは今年の12月には30%以下まで落とさなくてはならない。 そんな中、このようにいくつかの店舗でシェア50%を超えるような事態が起きれば、そうならないようにするべきなのだろう。 今後、確実に減っていく傾向の強い旧基準機。 そして、10月の申請から始まる「7セグ搭載」の5.9号機。 さらには、近いうちに起こるであろう「規則改正」。(警察庁がすると言っている) これらを踏まえるに、現在の主力にならなければならない5.7号機達もどうなるか不透明である。 例えば、この10月までに超人気機種が出てきたとして、それが検定切れを迎える直前に認定を取れるようになるとは限らないのだから、現時点で認定の取れる機械については大事に扱っていくべきだろう。 しかし、その認定もなかなかに簡単にいかないかもしれない。 またまた政治筋から横やりが入ったのである。 もはや、業界に対する質問と言えばこの人、というくらい有名になりつつある、民進党・高井議員の登場である。 【高井議員の追求】 高井議員の追求内容は、大体がまともである。 今回の件にしても、ざっくり言ってしまえば、「旧基準機の認定は認めるべきではないのでは?」というものである。 それに対して、生活安全局の局長である山下氏からは、「認定は基本的に、周辺基板が遊技の結果に影響を及ぼすものであれば、認定を受けることが出来ない」との答弁をしているが、これ、字面だけ取ったら、山下氏は「当たり前」の事を言っているだけである。 現状、旧基準と新基準とが市場に混在していることは置いておいて、普通に「認定とは何か?」を言っているだけである。 しかし、普通のことを言っているだけだから、余計に怖さを感じてしまう。 というのは、「認定=風営法の範囲内で適正と判断できるもの」と答弁しているのだから、それはつまり、「現時点では」ということである。 今年中には必ず「規則改正」があるのだから、その規則改正にのっとった場合、この旧基準が「風営法の範囲内」とされない可能性があるのだ。 要は現時点では、業界内部からしたら「旧基準機」は認定の範囲内とみなされているわけである。 だからこそ、取りたい認定は急いで取るべきなのであり、現時点で沖ドキは絶賛認定申請中なのである。 そして次の項では、ホールでの扱われ方の違いを考察してみよう。 【旧基準の扱い方と新基準の扱い方】 4号機時代末期、ホールによって4号機の扱われ方の違いは顕著だった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.使えるだけ使い、5号機など目もくれずに4号機を置き続けたお店。 2.4号機も5号機も併設し、かつ徐々に5号機の稼働を上げるために割を5号機にシフトしていったお店。 3.一気に5号機に転換したお店。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ホール調査をしたわけではないので私感になり申し訳ないが、やはり今でも生き残っているお店は「2.」に該当するお店だろう。 4号機に固執したお店は、5号機になったときに一気に廃業が進み、一気に5号機にしたお店は、その分の投資がホールの集客に追い付かず、結果廃業するというような状況を見聞きすることが多かったように思う。 結果、今でも生き残っているお店は、「扱い方」と「魅せ方」が分かっているお店だ。 今で言えば、旧基準に依存するやり方をしていれば淘汰されてしまうだろうし、新基準に一気に舵を取るのも危険だろう。 なので、いかに自ホールのブランドを高められるかがポイントになりうる。 特に今は、中途半端な時期である。 5.9号機が間近に控えているからだ。 それを前提に、5.7号機を盛り上げるのは至難の業かとは思うが、ここを盛り上げてこその5.9号機であることをわかっているホールが、今後も生き残っていくのではないだろうか? 【結論:業界的には新基準。ユーザー的には見極めを】 業界的な見方をすれば、当たり前に新基準を盛り上げなくてはならない。 これが動かないことには、次の展開で盛り上げようなど夢のまた夢である。 さらには、新基準で稼働を確保できていないお店なんかは、5.9号機になれば、余計に苦しくなることは必然だ。 そのためにも、今の中途半端な時期でどういう配分がユーザーの心をつかむかを考える必要があるのではないだろうか? 出玉的なことで言えば、「3,000枚規制」が目の前にある。 それまでにユーザー側としては、出るまでの波の穏やかさに慣れる必要は出てくるかもしれない。 その慣れるまでの分岐点が、「旧基準と新基準の混在なのだ」と思えれば、この新旧が混在している状況も糧となるのだろう。 遊びと判断するのであれ、ギャンブルと判断するのであれ、付き合い方の節度さえ守れれば、ぱちんこ・パチスロは楽しいものだと思う。 どういう規制があったとしても、それは変わらない業界であることを祈って、この稿を了としよう。 【終わりに】 さて。 書き終わりました。 そして唐突ですが、、、 本日をもって、「回胴小噺」は最終回でございます。 これまで何度か休載をいただきながら続けてまいりましたこの連載も、54回にてその歩みを止めることとなりました。 終了させていただく主な理由は「本業の多忙さ」。 来月から新年度ということで会社での立場も変わり、今まで以上に本業の方で時間を遣うことになりそうでして。 それにより、執筆はもちろん、執筆の為の情報収集・情報精査にかける時間の確保が難しくなった為、やむなく連載終了を願い出ました。 正直、最後の方は辛かったですな。 いや、単純に時間が無くて辛かったとか、評価1点がイヤだとか、そういうことではなく、自分の「業界人」という立ち位置としては「業界に関する記事を書くのであれば、もっと別のアプローチがあるのにな」と思っていましたから。 でも、自分の置かれている立場や「パチスロ立ち回り講座」の拡がりを考えると、軽々に書けないことも増えてきましたからね。 難しいものです、ホントに。 管理人のクランキーさんをはじめ、サイトの方々には本当に良くしていただきました。 本当にありがとうございました。 それでは最後に、読者様とサイトの益々の発展とご健勝を祈ったところで… お時間です。 ありがとうございました。 【 回胴小噺 】 メニューへ
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