[2]アリストクラートの解散と、今後のスパイキー [2015/4/27(月)] |
アリストクラートの日本法人解散騒動。
アリストクラートの傘下であるスパイキーが出したブラックラグーン2が、なかなかの好評を博している状況でのこの騒動。
ただし、今回のアリストクラートの騒動は、マルホンや奥村ほどの衝撃はありません。
4号機→5号機の変遷期にもそんな話題があがったりしましたからね。
個人的には、アリストの台は好きなものが多かったので残念ですが、企業としてこれまでのように「7号業界」への期待はできないと判断したのでしょう。
アリストクラートの本体は、オーストラリアに本社を置く海外法人です。
本社での主な事業は、カジノ機の開発・販売とカジノ事業の運営。
本社事業は極めて順調で、オーストラリアでは1,2を争うカジノトップ企業。
なので、本社サイドからみたら現状の7号業界における日本法人ははっきり言ってお荷物という事でしょう。
4号機の頃に、サミーとの提携をもって日本の市場に新規参入。
サミーとの提携終了後も、スパイキーを自社の傘下に置き、サミーやユニバーサルほどの骨太さはないまでも、業界的にも相応の評価は得てきたメーカーとなりました。
最新機種のブラックラグーン2にしても、液晶のバグ問題があり販売延期や大手販社の協力が得られないなどの憂き目に遭いながら、1万台近く販売。
「ラグーンラッシュ」がサブ基板での制御なので、同様の機種は作れないという状況ではありましたが、現行主流のAT機が隆盛を極める中、出玉増加スピードがマイルドなART機が評価を得たというのは、業界的には今後の開発指針になるのではないかと言われていました。
「アリストクラート/スパイキー」は、演出バランスの作り方において、業界内では「意外と侮れない」という評価をされてきたメーカーでしたので、新内規対応においても期待していた他メーカーもあったのではないかと思います。
大手が中小メーカーに期待するのは、そういうところだったりするのです。
例えば、サミーのように大きい企業になってしまうと、大きいロットで販売できるスペックに開発が頼りがちになります。
なので、実は内規変更みたいな大きい変更の波が来ると、サミーは販売に関してはおとなしい。
その間に開発に注力できるだけの資本力があるからに他ならないわけですが。
大手がおとなしいならばと、販売に力を入れられるのが中小企業。
その中小企業において指針になれそうだったのが、「アリストクラート/スパイキー」だったわけですよ。
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