[1]スロット・ぱちんこの依存症問題 [2017/3/6(月)] |
皆様、こんにちは。
春川亭三七です。
ここのところ、ようやっと春の兆しみたいなものを感じる季節になってまいりましたな。
三寒四温とはよく言ったもので、えらい寒いなぁと思ったら日中はぽかぽか陽気で気持ちいい日が続いたりとか、体調管理の難しい時期になってまいりました。
私は特に大きな花粉症もないのですが、花粉症持ちの方にはつらい季節にもなってまいりましたな。
これから、日に日に杉やらなんやらが活発になってくると思うと、花粉症持ちの方の思いを察するに憂鬱になってくる時期ではないでしょうか…。
なんとかこのサイトを愛してくださる読者様には、そんな憂鬱を吹き飛ばすような景気のいい業界情報をと意気込んではおりますが、そんな都合のいいお話はありませんでね…。
というのも、今年はIR推進元年なわけですから、そこに向けて、既存のギャンブル性の高いもの、公営・民営問わずですね。
それらをきちんと民度の高いものに変えていかなくてはならないと、そういう時期に差し掛かっているわけでございます。
これはもはや、「昔はよかったのに…。」とか「それはあまりに厳しいのでは…。」というような話ではなくてですね。
結局、良かれ悪しかれ、それなりの市民権を得たぱちんこ・パチスロという遊技が、依存症という病と隣り合わせであり、その対策をしないことには先には進めないということの証拠でもあります。
別に、この業界だけが特別なわけでも何でもなく、フィリップモリスやJTが率先して始めたような紙巻きたばこからの脱却を狙った「アイコス」や「プルームテック」のような商品に代表されるように、時代のニーズに合わせて求められるものを許される範囲で変えていく必要が出てきたわけです。
業界的には、「風営法下だから」とか「賭博ではなくて遊技だから」とかいう甘えは許されるわけもないわけで、ここらへんで業界一丸となって、現代のニーズに合わせた動きをかけていく必要が出てきたと。
そういう分水嶺な1年でございます。
そんなわけで、今週は業界から発信された依存症対策について少々お話しさせていただきましょうか。
【トップダウンで始まった業界あげての依存症対策案】
基本的に警察庁は、風営法下で行われているぱちんこ・パチスロで言えば管轄官庁にあたり、適切に業務を行う上では、指導や処罰こそすれ、積極的に自身から何かを打ち出すことは「まれ」である。
何かを積極的に変えることがあるとすれば、それは「規則改正」や「運用理解の解釈の追加」。
これは法令順守に即して考えれば、警察庁からしかできないことだから、当たり前と言えば当たり前の話。
例えば、ぱちんこやパチスロの「解釈基準」の緩和をお願いしたとしても、それを変えられるかどうかという判断は警察庁にしかできないのである。
そんな上位庁である警察から、「業界の努力を求めた」のではなく、「警察庁としてやる」ということを強く求めたのが、今回の依存症対策強化案。
具体的な対策案は以下の通り。
●リカバリーサポートネットワーク(RSN)の体制強化
●自己申告プログラム
●規則改正
●管理者の業務追加
●役比モニタの強化
●封入式遊技機の導入
順を追って説明するには、一つ一つの対応案が長くなるので、かいつまんで説明させていただく。
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