[2]見えてきたジーグの業界的役割。回胴界の救世主となりうるか? [2016/12/12(月)] |
【初手としてのサミーとサンセイR&Dのタッグ】
もうプロモーションも始まっているので、書いても問題ない話と思うが、パチスロにて「牙狼」が出ることが発表された。
開発はサミーで、販売がサンセイ。
ざっくり言ってしまえば、「牙狼」というコンテンツを使っての「北斗転生」のようなイメージの台だ。
元々サンセイは、「牙狼」での爆発的なヒットがなければ、奥村やマルホンより「持ちこたえられるかどうか怪しい」と言われていたメーカーだった。
しかし、牙狼のヒットにより息を吹き返し、そのコンテンツを十二分に生かした内容で一気にぱちんこシェアを伸ばしてきた。
そしてそのぱちんこの実績から、パチスロの開発に着手するのではないかと、ここ数年常に「噂」に上がっていた。
最初に言われていたのが「キャプテン翼」の版権取得の時だ。
あれは、回胴開発向けに取得した版権だったはずと業界内では耳にしていた。
しかし、あの辺の時期(2015年上半期)はいわゆる「保通協テスト方法の変更問題」で揺れていた時期であったため、回胴開発に関しては素人のサンセイが、まさか回胴に着手するわけがないとも言われていた。
その想像通り、キャプテン翼は結局ぱちんこで登場となった。
しかし、常にホールの主役となりえた牙狼シリーズを保有しているサンセイが回胴にも出てくるであろうことは想像に難くなく、あとはそのタイミングだけだろうと思っていた矢先に、今度はもっと現実的な噂が耳に飛び込んできた。
「サミーにOEMで作らせて、販売はサンセイで回胴牙狼が出てくるのではないか」と。
結果的に、サンセイがやりたかったことをサミー開発が具現化したのが、回胴牙狼だ。
コンテンツ的にも、これまでサミーが持っていたノウハウとマッチしたことも、このタッグが生まれたきっかけになったであろう。
個人的な印象としては、「サンセイ」の方がメリットは大きい。
自社ブランドと化した牙狼を、自社開発力なし・資金投入なしで、回胴として誕生させることが出来たのだから。
もちろん、サミーにとっても悪い話ではなく、営業力を消耗することなく自社のブランド力を高めることが出来る。
いわゆる「ウィン・ウィン」な関係を両社が築いたと言えるだろう。
新内規の評価が極めて微妙な状況下であるため、そこまでの販売台数にはならないだろうが、転生スペックの牙狼には期待したいところである。
そして、このサミー×サンセイのタッグが初手であると想像出来うるのが、ジーグの中にあるのである。
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