[3]東京都にて初の出来事、ホールの営業停止を振り返る [2016/10/31(月)] |
【急な話ではない、広告宣伝規制の本気度】
そもそも広告宣伝規制というのは、今に始まって起きたことではなく、これまでも行政講話や警視庁管内でのホール関係者への呼び出しなどで指示・指導は幾度となく行われている。
それに対して、ホールでも「ここまでやってもいいだろうか?」と判断し、「メール会員へのメール内容強化」や「SNS系での宣伝」などで対応してきたが、結局それも「内容次第」で指示処分(罰則なし)が行われてきたのだ。
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SNS系の宣伝と書いたので、2打目より始まった「
連打!」におけるツイッターの在り方について別記しておく。
もし気になった方がいれば、改めて振り返ってみていただきたいのだが、「この台が怪しい」や「こんな釘調整で打てるぱちんこ」などの出玉関係で遊技者を著しく煽るような実況中継は実のところひとつもなかったはずだ。
つまり今回の連打において、「広告宣伝規制」に引っかかるようなアナウンス・集客は一切無かったことを、ホール選別をしたガリバーとサイトの名誉の為にここに断言しておく。
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指示処分は幾度となく行われていると書いたが、個人的に、結局これはホール側に限度が見えなかったから、「どこまで」の線を引くために必要な過程だったと思っている。
メール会員というものは、これまでも多くのホールが利用している集客ツールだが、ツイッターやLINEなどのSNSでの集客・ホールコマーシャルは、言ってもここ2,3年で一気にその手法が広まった手段であろう。
実際問題、特にLINEについては、ツイッターより限定的であるが故、その集客文句に指示処分を受けているホールがそこそこあった。(最近はあまり聞かない)
ということは、ここに至るまでに「広告宣伝規制」下における広告宣伝のモデルケースは出来上がったと考えるべきだ。
どこまでが許容されて、どこまでが許容されていないかというものがすでにあるものと考えていた方がいい。
つまりは、その許容できないところまで行けば、否応なく行政処分=営業停止という姿勢を警視庁が示し始めたのだと言えるのだ。
今回の都下初の営業停止事例によって。
今一度、ガセイベントというものがどういうものかを考えてほしい。
特定機種に必要以上の過剰な宣伝をかけて集客することで、さもそこに大きな見返りがあるかのように謳い、エンドユーザーからむしり取るような手法を、「射幸性を煽る」ということ以上に「詐欺性が高い」と判断したからこそ起きた規制であるのだ。
今回行政処分を受けたお店は、台の上にランプを置き「ランプ台、ロック(=ランプ台は設定6)」というメールなりコメントを上げていたのだという。
私自身、この店には数回行ったことはあるが、店内中にランプを置いてロックしているようなことがあれば、行政処分を受ける前に赤字で閉店してしまうような規模の店である。
推測になってしまうが、つまりは、ランプ台はロックではないのだ、おそらくは。
過剰な広告宣伝規制が詐欺性を問うということであれば、これはやはり、広告宣伝規制されてしかるべきであろう。
今回、警視庁が姿勢を強化してきたということは、今後は広告宣伝規制というものでの指示処分で済むとは思えない話であり、営業停止を食らうようなことがあれば、それはそのホールでなにがしかの規制違反があったと考えるべきだ。
特に今は、「違法と思われる遊技機の1次2次リストの撤去が完結したか?」と、「今後の3次リストの撤去は年内100%で帰結するか」の2点が、より大きな課題になっているのだ、業界的には。
それを、今更の広告宣伝規制違反で余計な仕事を増やすべきではない。
昔、わたしが読者投稿時代に、「今後の業界の在り方の大半はホールが握っている」と書いた。
そうなるためには、メーカーとの関係性の修復という大きな壁もあるが、それを乗り越えれば、需要と供給の関係において、当たり前の関係が築けるものと今でも思っている。
その時には、ぱちんこ・パチスロ業界が「カジノ法案」等の「似て非なる」業界との線引きがしかとされていることに期待したい。
【終わりに】
さて。
いかがでしたでしょうか?
もうね。
ほんとね。
復帰一発目で、業界の根っこのところから「面白い業界だ」ということを発信したいなんて言っていたくせに、暗い話でごめんなさいね。
いや、この辺の規制違反はきちんと把握しておくべきで、特にまっとうなホールはその範囲を理解しているし、どこまでやっていいかわかっているのです。
なのに、こういうホールのおかげで足を引っ張られるようなことがあるのは、ホント心底悲しいですよね。
皆様におかれましては、今日のテーマを「うまい話にゃ裏がある」と思っていただき、今後も「健全」な優良ホール探しに勤しんでください。
そして、その一助がこのサイトであり、連打であると思っております。
といったところでお時間です。
お目通しありがとうございました。
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