[2]ぱちんこの問題に隠れていた回胴の行方 [2016/3/21(月)] |
■1.小役優先制御の規制について
小役優先制御に関しては、実は「AT機」の問題の時から規制した方がいいのではないか?と言われていました。
いわゆる保通協試験の試験方法変更の問題の時に噴出したのですね。
簡単に言ってしまえば、
「ゼロボ」を防ぐ対策案として出てきたものです。
試験方法変更前の「ゼロボ」というのは、高確率で成立しているボーナスを「小役の成立」を優先し、かつ押し順をナビゲートすることにより成立しているボーナスを蹴って、出玉が増える状態を維持していました。
そのゼロボ対策として、その当時に「小役優先制御はやめておこうか…」となっていたわけですね。
しかし、当時はとにもかくにもサブ基板で管理していたAT/ARTの出玉制御をメイン基板に移行させる必要がありましたから、そちらが優先されたという状況だったのです。
さらに「ゼロボ」を防ぐ手段として別の手法にて防げたので、とりあえず小役優先制御の方にはメスが入らなかったのですね。
ところが今回、「連絡会」の方が問題にしたのが、「小役の成立や再遊技の成立を高確率にすることによって、意図的にボーナスの入賞を避けることが出来る恐れがある」という部分。
皆様も何度も見たことがあるのではないでしょうか?
「ボーナス確定」画面でリプレイやベルが成立すると、表示されている揃えるべき「7図柄」や「ボーナス図柄」の色が薄くなってその上に成立小役が表示され、小役が優先されるという状況。
ざっくり言ってしまえば、あれやっちゃダメってことです。
そして、それは別に確定画面に限った話ではないですから、レア役と同時当選でボーナス成立したら、小役よりボーナス優先で揃えるわけです。
例えば、「スイカ+赤7同時当選」みたいなことがあったとすると、赤7付近にスイカを置いてしまうとスイカ蹴って赤7が揃っちゃうわけです、小役優先されないわけですから。
これ、配列にも大きく影響しますな。
あとは、小役成立だけではなく、リプレイの成立も問題視している文言がいや〜に引っかかります。
下手したらこれ、「A+完走型RT」にも影響するかもしれません。
オーイズミの「ひぐらし」とか、「うみねこ」とかですね。
もし、リプレイ成立でボーナス入賞を引っ張るのがNGになるとすると、ボーナスが成立していたら、それでRT終わらせないといけないわけですからね。
高純増ATが禁止されて、なんなら5号機初頭に時間が「巻き戻る」のではないかと思われましたが、そうもいかないようです。
RTというゲーム性までNGになると、なんのための5号機だったのやらという気がしなくもありません。
なんか、もったいないなぁと思う次第です。
2.ART突入率の全設定共通化/ゲーム数上乗せ抽選も全設定共通化
これについては説明を紐解く必要性もないと思います。
読んで字の如くです。
A+ARTにしたら、設定差つけていい部分はボーナス出現率と小役確率くらいです。
ただ、ボーナスに設定差があると、ボーナス中になんかしてARTに突入、とかできなくなりますね。
ボーナス中に「逆押しで7狙え!」みたいな演出はNGになるわけですね。
設定差つけちゃダメなわけですから。
ざっと書くと、規制の内容はこんなところになります。
いやぁ、どっちの規制もゲーム性の幅は大きく狭まります。
一体全体、回胴メーカーはどうしてそんな方向性にもっていったのでしょうか?
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