[2]回収機リスト第1弾と第2弾が公表、その内容を評価してみる [2016/3/7(月)] |
そして、第1弾リストと第2弾リスト発表の間で日工組と全日遊連で協議会がもたれ、今後の補償の方向性が「ちょっとだけ」進捗しました。
内容としては、「無償交換は約束できないが、日工組として最大限努力する」ということ。
とかく組合団体の多い業界ですから、その組合の数だけ思惑も異なるわけで、もし日工組が暴挙に出るとしたら、年末の記者会見の時のように全日遊連のみを外した6団体と撤去&交換のルールを明文化し、その既成事実をもって全日遊連にたたきつけるということもあり得たわけです。
もし、こんな最悪の事態になったとしたら、業界最大組織の全日遊連が「不買運動」なんかを起こす可能性すらあります。
そうすれば、メーカーもホールも回らなくなるし、下手したら業界管轄の警察庁にまで火の粉が及ぶ可能性もあります。
その事態を避けることができただけでも、協議会には大きな意義があったと言えるでしょう。
そして、出されたリスト第2弾。
このリスト第2弾には結局「沖海3」(約75,000台)が掲載されることになりました。
リスト的には「沖海3+その他」という感じですが、その総台数は第1弾リストの倍近い総台数になります。
そして、今後「最大限努力する」と明言した日工組としてその75,000台についても、「なにがしか」の補償があるということを認めたことになります。
「沖海3」は「高射幸性機リスト」において、日工組がリスト化したにも関わらず、占有率の高さからリストから外してもらうように全日遊連からお願いした機種です。
それを第2弾リストに載せたことで、日工組としても遊技くぎの問題に対して不退転で対応するという意思表示なのではないかと思っております。
なぜなら
「沖海3」は、ホールからしたらとっくに機種代の回収も終わっている台のはずですから。
それを外すのに、日工組が「(回収&交換)に対して最大限努力」ですよ?
日工組にとってはメリットがないように思えます。
だからこそ第2弾のリストはそれなりに評価できるものだと、「メーカーの意地」のようなものがみえたように思います。
では、ここで「回収リスト」と「高射幸性機リスト」の大きな違いを説明しておきましょう。
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