[2]今年の各主要メーカーの総括&今後の展望 [2015/12/21(月)] |
■ Sammy ■
【2015年寸評】
なかなかに苦しんだ1年だったのではないでしょうか?
タイヨーエレックの解体縮小もありましたし、グループとしても「脱・北斗依存」には至らなかった。
結局、今年5万台以上売れた機種は新内規の北斗のみ。
しかも、昨年の9月の保通協の試験方法の変更で予定を先延ばしにしたにもかかわらず、ホールやユーザーの期待ほどの稼働貢献はなかったように思われます。
サミーにしては珍しく場当たり的な販売が多く、「ベヨネッタ」〜「鬼武者〜時空天翔」〜「ドラグナー」とインフィニティ筐体でアンリミテッド筐体を挟むような格好に。
結果、期待されたほどの販売台数に至らなかったと聞いております。
個人的な感覚では、インフィニティ筐体だったら、鬼武者ももう少し稼働伸びたのではないだろうかと思っているのですが、いかがでしょうかね?
アンリミテッドの不評の要因は「打たされている感が強い」と耳にしたことがあります。
それに対して、インフィニティ筐体はその辺が改良され「たたきどころ」をきちんと演出に昇華していたように個人的には思っています。
というか、ベヨネッタ面白かったのに…。
打てる台だと思うんだけどなぁ…。
いかんせん導入が少なすぎたなぁと。
とにかく今年はちぐはぐな年になってしまったサミー。
トップグループのメーカーとして、このままで終わるとは到底思えませんので、来年の挽回に期待したいところです。
【2016年展望】
上場メーカー故の足かせと言えなくもないですが、企画の段階で数機種用意してくるのがサミーというメーカーです。
アンリミテッド筐体のように市場の評価を得られないと目も当てられない事態に陥りますが、もし新筐体が一発でも当たれば、一気にホールのシマ勢力図を塗り替えるだけのポテンシャルはあるわけです。
キーポイントは2つ。
1つ目は、インフィニティ筐体一発目、ベヨネッタの中古機価格の下落幅が小さいこと。
あまり売れなかったとはいえ、そのゲーム性はまだ図りかねているところがあるのでしょう。
もしかしたら、しれっとホールに帰ってくることがあるのかもしれません。
もう1つは、現在販売が噂されている「コードギアス」と「偽物語」。
市場での評価を受けた2機種の2作目です。
どういう評価を得るにせよ、この2機種でどこまで市場占有率を回復できるかがサミーの失地回復の旗印となることでしょう。
インフィニティ筐体の可能性と市場の期待値の高い2機種の販売予定。
2016年に41年目を迎えるサミー。
その可能性と爆発力に期待することといたしましょう。
■ 山佐 ■
【2015年寸評】
「メイン基板」移行を声高に叫んでいたメーカーの一つが山佐であり、「健全化」という意味ではどこよりも向いていたのも山佐。
そのため、2015年は山佐の年になるなんて噂もされていましたが、思ったよりはおとなしかった印象。
販売で主だった機種は「GOD EATER」くらいで、あとは「リノ」が開発の話題をさらった程度でしょうか?
リノは、市場レベルではなかなかのこけっぷり。
ほぼほぼの中身を秘密にした手法においても賛否両論生まれ、(むしろ「否」のほうが多かったか?) あまりうまいこと立ち回れなかった印象が強かった2015年のような気がします。
【2016年展望】
あまり評判のよろしくなかったリノですが、しかしその開発のベースはやはり評価されるべきもの。
内部仕様についてあれだけ盛り上がった台なんて相当久しぶりではないでしょうか?
それが今後当たり前にできないのは「リノ」の失敗からも明らかですが、いまや日電協をまとめる親分がいるメーカーです。
そして、老舗という大看板も背負っています。
今後は人気を博したあの機種で勝負をかけるようですし、それがリノから大きな進化を遂げてくれることを期待しておきましょう。
版権に頼らなくても開発ができるという意味では、ユニバーサルと双肩を成すくらいコンテンツ力は豊富です。
今後は業界を引っ張るリーダーメーカーとしてのブランド力をつけていってほしいものです。
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