[3]高射幸性機規制の本音 [2015/10/12(月)] |
【業界団体合意のそれぞれの思惑】
まずは初めに、簡単に6団体のご紹介。
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1.日電協
パチスロメーカー組合。
2.日工組
ぱちんこメーカー組合。
3.全日遊連
業界最大規模の組合。
主だったところは中小ホールにて構成。
4.日遊協
業界横断組合。
ホール、メーカー、警察、と横のつながりの強さに特徴。
5.全商協
販社組合。
中古機流通に注力。
6.回胴遊商
パチスロ版全商協。
パチスロの健全化に注力。
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基本的な6団体の特徴は大まかにこんな感じ。
「1」と「2」は作る側・売る側、「3〜6」の団体は基本扱う側・買う側、と思っていただければいいかと思います。
掘り下げてほしい方は是非メールでもください。
今掘り下げだしたら、1団体ごとに1コラムになってしまいますから・・・。
今回の規制のイメージをざっと書くと、
「回胴遊商が発案したものを全日遊連がまとめて、それを日遊協が広める。 その結果、全商協は納得したものの日電協と日工組はしぶしぶ了承」
といったところではないでしょうか?
というのも、今回の規制は警察からの指導ではなく、あくまで業界団体としての自主規制なので、「2万枚出る台」の撤去にあたって「法的拘束力」がないのです。
爆裂機問題の時のような「社会的不適合機」でもなければ、ストック機時代に起きた「みなし機」でもないので、「減らしていく努力はしましょう」とはいうものの、ホールは使いたければ検定期間ギリギリまでホールに置いておくことが可能になります。
日電協と日工組が「しぶしぶ」と書いたのには理由があって、これまでメーカー側が「不正な販売方法にあたるから出来ない」とのらりくらりと逃げていた「撤去台の下取り」に関して、メーカー側が「自分たちの責任で行う」と認めたからなのですね。
なので、今回配布された「2万枚出る可能性のある台」のリストにおいて、ホールはあくまで粗利や客滞率をみながら撤去のタイミングを計り、しかも撤去にあたってはメーカーから下取りしてもらえます。
ホールにとっては、入れ替え等の面倒はあるものの、コストパフォーマンス的にはメリットの方が大きいわけです。
今回の撤去にあたってはメーカーが一定の責任を負いますよ、と約束させたわけですから、ある意味では全日遊連の組織力の勝利のような気がします。
同業界内で勝ち負け競っている場合ではないのですがね・・・。
そして、「しぶしぶ」と書いたのにはもう一つ理由がありまして・・・。
「2万枚出る可能性がある台のリスト」というのを日電協・日工組から提出されたわけですが、このリストというのがめちゃめちゃゆるいともっぱらの噂。
向こう2年間で検定が切れるものだったり、すでに市場にて評価付けのついたものだったり、その程度のリストしか出されていないのだそうです。
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