[4]高射幸性機規制の本音 [2015/10/12(月)] |
この6団体での合意によって、メーカーは今後「下取り」という責任がついて回ります。
この「下取りリスト」というのは、今後更新される予定らしいですが、はてさてメーカー側が下取りしなくてはならないリストを自主的に増やしてくるでしょうか?
本音を言えば、増やしたくはないでしょう。
メーカーだって、新台の販売台数が減っているのに、さらに下取り負担まではしたくないはず。
そうなれば、将来的に下取りしなくていいように、下取りリストに入らないものをホールに設置しておくように手配するでしょう。
射幸性が低く、内規に触れないものであれば、それは「下取り対象」にはなりません。
もちろん、「申請適合品」を無駄にしないというのも理由の一つでしょうが、このリストに入らないものを早めに設置したいと考えた結果が、11月までの新台ラッシュに繋がっているような気がしてなりません。
今後メーカーにとっては、現ホールにてメーカーとしてどれだけのシェアを持っているかではなく、メーカーとして「新内規の」シェアをどれだけ持っているのかが問われることになりそうです。
なぜか?
全日遊連に「下取ってくれ!」と突っ込まれないようにするためですよ。
どうです?
新基準機を売るためのぐずぐずな談合かと思いきや、意外と各組合の思惑が見え隠れしていて、業界内で働くわたくしとしては大変興味深いです。
しかし、先ほども書きましたが、この程度の拘束力しかない自主規制案で警察が納得するわけがないですから、新基準機に向けてはまだまだ一悶着ありそうです。
【警察による本格的規制の前に】
各々の思惑があったりするものの、自浄作用としての自主規制案を出したわけですが、そもそも論として「2万枚=40万円が大衆娯楽か?」っていう問題が残るわけです。
だって、たしか「爆裂機問題」の時は「万枚」というもののあり方をなんとかしましょうってなったはずですからね。
なので、今回の自主規制で「どうかこちらの方で溜飲を下げていただければ・・・」には絶対にならないはずです。
かといって、社会問題になるような異常な台があるわけでもないので、如何ともしがたいところです。
現在稼働中の新基準機というものが、警察からは一定の評価を受けているのは申請の適合状況をみても明らかですが、それがそのまま市場に受け入れられているとは思えない状況ですよね。
という事は、今はまだメーカーもホールも「手探り状態」の状況なわけです。
だから、そういう状況の時に警察から「やればできるじゃん?」と言われるような土台作りをしないと、メーカーもホールも本格的に首を絞められることになってしまうでしょう。
警察からのふっといしめ縄によって。
どこにメスをいれるかは、果たして台の性能か?それとも台の運用か?
答えは両方なわけですが、いきなり一気にやれるほど組合間の協力は出来ていませんから。
まずは、メーカー側もホール側もお互いに歩み寄る姿勢を見せてもらいたいところです。
今後の各組合間の動きを見守っていくことといたしましょうか・・・。
といったところでお時間です。
お目通しありがとうございました。
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