[2]高射幸性機規制の本音 [2015/10/12(月)] |
【旧基準機から続く問題点である『射幸心』】
パチスロで言うところの
2万枚と、ぱちんこでいうところの
10万発。
ここにとりあえずの線を引いて警察庁のご機嫌を伺いましょうというのが、取り急ぎの2万枚規制の正体です。
順を追って説明していきましょう。
2万枚に線を引くきっかけとなるのは、「今のAT機のあり方に問題がある」と業界6団体(のちに詳述)が判断したことにあります。
旧基準機に代表されるAT機は、市場評価的にも「事故待ち」と称されるほど、いわゆる「上乗せ特化ゾーン」や「大量出玉を獲得するためのトリガー」の確率が重く設定されております。
そして、そこにたどり着いた先には「作業」とも言えるような超ロングATが続くわけです。
そうなると、そのロングAT中というのは押し順に従うだけで出玉獲得につながり、そこに遊技としてのパチスロに求められる「技術介入性」はなくなってしまいます。
「偶然の産物=重い確率の爆裂トリガーによる出玉の獲得」に見えるわけです。
いや、そう指導を受けたわけです。
そういう出玉の獲得の流れが「射幸心のあおり」に繋がっていくのですね。
射幸心の定義とは、「労せず」に偶然の利益を得る欲心とあり、この「労せず」というところが大きなポイントになってきます。
この労せずの部分は、爆裂トリガーの確率を重くし、そこにたどり着くのを大変にしていることに「打ちたい」という「欲心」を生むと判断されました。
そういう流れを作ったのは業界なのだから、射幸心の抑制のために何とかしなさいと指導を受けるに至り、その結果が、警察庁から「サブ管理は今後NGだから」とご指導を賜るに至ったわけです。
しかし、警察からの指導における「サブ管理」というものが「=射幸心」ではないため、業界団体として、射幸心の定義付けをしなくてはならない。
その定義づけのために出した「日電協」の自主規制案というのが、「出玉のメイン管理かつ付加価値ありきの純増枚数2.0〜2.3枚」としたわけです。
そして、この自主規制の基準と一般的なホールの営業時間等を鑑みると・・・。
「2万枚の出玉が出る可能性のある機種の排除」となったわけです。
極端なたとえ話として、朝イチ数ゲームで「事故的なフラグ」を引き、かつそれがそのまま閉店時間まで続いたときに「純増3枚」では2万枚を超える計算になると。
なので、線を引いた位置が「2万枚」となるわけです。
花火あにさんの記事にもありましたが、その線引きがずれているなぁと思うのはごもっともなところであり、正直この程度の線引きで警察庁が納得するとは思えません。
しかし、業界6団体においてはこれが現在の「落としどころ」となってしまったわけですね。
各々の団体の思惑もあって。
それでは、主だった団体の狙いを紐解いてみましょう。
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