[2]払い出されない、コイン・・・。 [2015/7/13(月)] |
国内カジノ法案で騒がれている昨今。
「海外カジノ機」と「国内遊技機」の違いについてどれだけの方がご存じであろうか?
大雑把に分類すれば、それは「似て非なるもの」と表現できるだろう。
なぜならば、国内遊技機のインタラクティブ性は海外機にはないからだ。
コインを投入してからレバーを倒し、そしてボタンを押す。
それだけで「賭け」の結果が表示される。
日本のスロットマシーンが「遊技」と言われる所以(ゆえん)の一つが、このインタラクティブ性にあるわけだ。
リールを「自身」が介入して止める。
そして、その出目を楽しむというところに「海外機」との違いはある。
海外機で「右リール下段チェリー付き赤七」が止まったとしても、次ゲームにボーナスをそろえることは出来ないのである。
海外機の場合は、「賭け」の対象が1ゲームに集約されるから、所謂「Big Bonus」を引かなければ、そこまでの小役等は特に大きな意味をなさない。
あくまでもカジノにおけるスロットマシーンの獲物は「Big Bonus」である。
賭けの種類にもよるが、1ドルが100ドルにしかならないものもあれば、1ドルが1万ドル、10万ドル、100万ドルになるようなビッグドリームを一瞬でかなえてくれる機械もある。
海外機においては、出玉を得る「過程」を楽しむ機会はほぼないのだ。
あくまで、「賭けた」額に対しての「結果」のみを楽しむのが海外機の主たるところである。
そして、その「結果」を楽しむための「海外機」において、大きな事件が起きてしまった。
とある海外カジノのスロットマシーンコーナーにて、ある客がいくらかのお金を持ってスロットマシーンのレバーを押下した。
その結果表示される、愉悦の数字・・・
7 7 7
である。
もし、チラッともぱちんこもパチスロもやったことがない人がいたとしても、3つ回っているリールの数字が1直線に並ぶのである。
それがなにを意味するのか分かるであろう。
「Yeah!! I got it!! OH! MY! GOODNESS!! Thanks god!!」
の勢いで大喜びする客。
これから払い出されるコインの量を心待ちにしている。
しかし・・・。
そのスロットマシーンはウンともスンとも言わない。
正面に揃う「7」。
しかし、「で?どうした?」と言わんばかりに鎮座しているだけのスロットマシーン。
一体全体どういうことだ?
おかしいと思った客は、すぐにカジノ店員を呼ぶ。
「7が揃っているのに何もおきません」と。
店員からしても「おかしい」と思わざるを得ない。
店員自身も、揃っているリールを目の当たりにしているのだから。
コインがないのだろうか?
払い出し装置がおかしいのだろうか?
システムの不具合だろうか?
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