[3]払い出されない、コイン・・・。 [2015/7/13(月)] |
とにかく、思いつく可能性をひとつずつ確認した結果、ありえない初歩的なミスが発覚した。
中リールと右リールの配列が全く一緒なのである。
リール帯は左から順にファースト、セカンド、サードと呼ばれる。
中リールと右リールが全く同じ配列ということはつまり、リール帯の「張り間違え」という初歩的なミスが行われたまま、市場に納品されてしまったというわけだ。
結果的に、表示されている「7揃い」は内部的には「はずれ」なのである。
きちんとファースト、セカンド、サードとリール帯が張られていれば、それは7が揃うようにはなっていなかったのである。
しかし、「1,2,2」と張られたそのカジノ機は、あろうことかはずれ目に「7揃い」が選択されてしまったという単純にして最悪の不具合が発覚してしまった。
「かくかくしかじかこういうわけで・・・」と説明しても納得のいくわけもないお客。
そして、カジノ店員側も頭のすみでは「これはかわいそう」と思っての事だろう。
この事象は、そのまま店員→責任者→メーカーと連絡が入ることとなった。
「賭け」の結果として「7揃い」があったので、その7揃いの分はメーカーが補償し、お客にその「7揃い」で得られる対価を支払われることとなった。
そのマシーンが10万ドルになるマシーンだったのか、100万ドルになるマシーンだったのかは聞いていないが、少なくとも100ドルのマシーンではなかったそうだ。
なのでその後、その帯の張り間違いを起こした社員なり、外注がどうなったかは知る由もないし、怖くて聞いていない・・・。
なんていう、技術力云々以前のありえない不具合台が流出してしまったわけですね。
製造メーカーからしたら、こんな初歩的なミスはあり得ない!と言いたいところですが、「人間」がやることですから、100%ミスのないことなんてありえないのですね。
ただし、流出に至る前に止めるべき事象だという事は言えるでしょう。
あたくしの知りうる限り、ユニバーサルさんは本当に品質にうるさいメーカーだそうです。
不具合発覚→呼び出し→全数検査なんて当たり前のコンボだそうですよ。
まぁ、それくらい製造に責任もってやれ!ってことでしょうけども。
実際問題、国内でもこんな話を聞いたことがありますよ。
ドンちゃん7人の緑ドン。
おい!って話ですよ。
要は「左・中・右」のリールが「左・中・左」と張られていたわけです。
3連ドンちゃんが左にも右にもいるわけですよ。
何たる豪華な緑ドンでしょう。
って、今では笑い話でしょうけど、本当にリール帯の張り間違えなんて初歩中の初歩のミスです。
ユニバさんも大激怒だったようで、なんなら発注も取りやめてやろうかくらいの勢いだったそうです。
「大体、張った時点でわかるでしょう!? 左にも右にも『わかりやすい』絵柄が出てきたら!」
そら、そうなりますよ。
メーカーからしたら、チェックして、メーカーに納品する前に流出阻止をできて当たり前のお話です。
納品してしまった側の外注も平謝り。
もう二度と「発生」も「流出」もさせませんと。
その後はそういう不具合台を見たという話を聞いたことがないので、現時点では流出したことはないのでしょう。
今後、そんなネタになるような話もないよう徹底してほしいものです。
当時、この「帯張りミス」を聞いたときに口から洩れたのが「しかしまぁ・・・。 なんというか・・・。 あり得るか!?」でした。
左を右に貼ってしまうということもさることながら、素人でもない作業者が「ドンちゃんの並びが『H』になる」ということに違和感を感じないものかね?と。
そもそも、そんなにガッツリボーナス絵柄が並ぶんじゃなんか品がないだろう?なんて思っていたのですよ、当時。
そしたら・・・。
数年後・・・。
主役は銭形2、販売。
リール配列に『H』型になる「7」の配列有・・・。
えっと・・・。
うん。
オリンピアさんごめんなさい。
といったところでお時間です。
ご拝読ありがとうございました。
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