[3]ユニバの日電協脱退後の可能性 [2015/7/6(月)] |
さて。
では、現在の状況でユニバーサルが「自主規制」に反するような機種を作ってくるようなことがあるのでしょうか?
個人的な見解としては「ない」と思います。
そもそも、今回の脱退は岡田会長の意向ではないと踏んでいます。
なぜなら、岡田会長がもはやそこまで業界状況に対して会社に口を出していないから。
ちょっと前までは「こういう台を作れ!」と結構な勢いで現場介入していたようです。
初代バジリスクは岡田氏のお気に入りで開発・販売までいったはずです。
そして、初期計画が大幅に減台されたことで、販売営業に「売れぃ!」と猛プッシュ。
結果、「2」「絆」と続けられるくらいのヒット作に仕上げたという話も聞いたことがあります。
しかしここのところ、回胴の開発に関しては現社長・富士本氏の意向の方が強いようですので、岡田氏当人はマカオで今後の国内カジノに向けて爪を研いでいるのではないでしょうか?
以前、「
山佐 VS ユニバーサル」の記事の時にも書きましたが、現場レベルで言えばメーカー同士の確執はもうほぼないと言っていい状況です。
そんな状況下で、岡田氏が佐野氏を嫌いという「だけ」の理由で、ユニバーサルが日電協の方策にちょっかいを出すとは思えないのです。
そもそも論として、ユニバーサルは日電協の特許に依存しなくてもパチスロの開発は可能なくらいの特許は保有していますから、日電協に頼らなくてもいいわけです。
パチスロ機開発における特許のあり方を詳述するとキリがないので省きますが、今回の脱退騒動はむしろ日電協に対する圧力ではないでしょうか?
「我々の特許を侵害したら・・・わかるよね?」的な。
だから、今回の脱退は「自主規制」の網を抜けるというよりは、「自身のブランドを守るため」ではないかと思っております。
「趣味⇒裁判/特技⇒裁判」だった頃から、基本的には「自身のブランド力」を守るための行いだったわけですから、日電協VSユニバーサルみたいな構図にはなりえないのではないかと思っております。
【結論として】
「5号機→5.5号機」の変遷は、「爆裂機問題→爆裂機撤廃へ」の変遷に似通った部分は確かにあると思います。
その騒動の大きさや開発状況の急展開具合、そして、メーカー各社の動向においても。
しかし、社会情勢的には大きく違うかと思います。
当時の「射幸性」の高さは、遊技性以上にその攻略性に問題があったわけです。
特定の手順で消化すれば出玉を容易に獲得できるという状況は、パチスロの設計力が未成熟だったと言わざるを得ません。
しかし、ストック機を経て5号機になり、設計力は当時とは比較できないほど精度を上げ、その設計の正当性を審査する保通協試験も当時とは比べ物にならないほど厳しくなっています。
警察庁保安課の考え方としても「ホールもメーカーも一蓮托生、悪さをすれば、両成敗」と示したわけですから、ユニバーサルが単独でなにかをしても日電協ごと成敗される可能性を秘めていると判断できます。
なので、やはりあたくしの期待通りここらで一枚岩になってくれないと困る!というのが本音です。
どこかが勝手なことをする可能性は秘めていても、その結果として業界すべてのあり方を否定するようなことが絶対に起きてはならないと思っております。
さてさて、皆様はいかがお考えでしょうか?
お手を煩わせて恐縮ですがご意見お聞かせ願えればと思います。
といったところでお時間です。
ご拝読ありがとうございました。
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