[3]5.5号機時代、いよいよ到来 [2015/6/29(月)] |
【ぱちんこ釘問題から見るパチスロへの影響】
ぱちんこの釘問題に関しては、「不正改造」の観点から何度も指導を受けてきました。
「ぱちんこの機能試験抜き打ち検査」の経過報告の結果、「ホールの状況に改善がみられない」と発表を受けたこともあり、改めて保安課課長から指摘事項を発出されました。
それを要約すると、「釘をいじったことにより、偶然性を高めすぎたり、射幸性を高めたりすると行政処分の対象とする」と。
ここまでは、これまでの指導と一緒。
これ以降が、保安課の本気度がうかがえます。
その内容は・・・
「もし、その機種がメーカー主導で行われた場合、メーカーに対しても重い処分を下す」
という事でした。
このメーカー主導というのは「説明責任」も含まれます。
例えば、「ベース○○回転数保つためには○○ミリ釘を開ける」というような説明があった場合、それはメーカーにも責任を負わせるということです。
これまで、不正改造はあくまでホールが「主犯」とされてきたわけです。
売った側ではなく、扱う側に問題があると。
しかし今回の発出で、不正改造に至る過程まできちんと調査すると明確に意思表示してきました。
ここまではっきり対応するのは初めてのことではないでしょうか?
出玉の波を作ることに関して、メーカーは幾度となく指導を受けてきました。
ぱちんこもパチスロも。
出すぎてもダメ、出なさ過ぎてもダメと。
しかし、扱われ方についての指導は、ホールに対してのみがほとんどでした。
それが、今後は喧嘩両成敗。
どっちも処分すると明確に提示したわけです。
これまでも何度も言ってきましたが、正直、業界が一枚岩になったことはないわけです。
メーカーはメーカーの組合。
ホールはホールの組合。
共存しましょうというよりは、悪い言い方をすれば、どっちかが生き残れればいいじゃん、というような他力本願な意識しかないわけです。
本当は持ちつ持たれつであるべきなのに。
メーカーはホールがなければ売れないし、ホールもメーカーがなければ営業できないわけですから。
しかし、喧嘩両成敗という意思表示を行政からされた以上、ホールもメーカーも業界としてどうしなければいけないか真剣に考えないといけないきっかけを与えられたわけです。
前置きが長くなりましたが、これがどうパチスロに影響するか?
上述のように、開発した・販売した側の責任を問われるわけです。
という事は、もし今後、申請試験の裏をかくやり方で保通協試験を通過したとしたら・・・。
もし、それが市場で想定しうる出玉推移以上の動きをしたら・・・。
それがそのままメーカーの責任として問われる可能性があるわけです。
なぜなら、これまでの不正の原因は、ほぼサブ基板に対する不正だったわけです。
そのサブ基板には、今後出玉の影響を受ける機能を持たせることができないわけですから、そこに不正をされても極端な話、痛くもかゆくもないわけです。
なので、今後なにか「いかがわしい」出玉推移をみせたとしたら、それはメイン基板になにかをされていると判断できるのですね。
メイン基板に関しては、設置されてから何かをされるほどゆるい防御態勢ではないですから、もし何かがあったとしたら、それはもう「意図的」であると判断されてしまいます。
ぱちんこの釘をいじるのと一緒です。
パチスロになにがしかの不正=メイン基板になにかをしたと判断するぞと明確にしたわけです、自主規制ではなく警察が。
ぱちんこの釘問題を通して、そこまで認識しているメーカー関係者がどれだけいるかが、今後の回胴業界のカギを握っていると言っても正直過言ではないと思っています。
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