[4]5.5号機時代、いよいよ到来 [2015/6/29(月)] |
【先陣を切るのはどこから?】
これまでの保通協試験はむしろ、「チキンレース」的な印象が強かったわけです。
「ここまでやってみていいですか?」
「ほぉ〜。ここまではいいのですね?」
「では、これはどうだ!」
「あ〜・・・。これはダメでしたか・・・」
みたいな。
もう、それが許されないわけですよ。
通らないという事は、まんまメイン基板がダメ!ということですから。
という事は、どこかが5.5号機としての「モデル機種」を作る必要があるわけです。
では、どこに期待すべきでしょうか?
ひとつずつ可能性を探ってみたいと思います。
まずは現状「独り勝ち」と評判の高い「ユニバーサル」。
ここにそういうのを期待するのは野暮です、いい意味で。
ユニバーサルに鎖をつけても言う事を聞くわけがないのです。
そもそも、5号機になってからも「もはや設定は2段階である」と勝手なこと言ったくせにしれっとやめたようなメーカーですからね。
ここはほうっておいて、いろいろやってくれるのを楽しみにしていたらいいのです。
開発力は他の追随を許さないのですから。
異端児で天才なわけです。
好きに作ってもらって、良いところだけ真似したらいいわけですよ、特許を侵害しないレベルで。
それでいいと思います。
では、新日電協理事長の佐野氏要する「山佐」はどうか?
ここは余計なことはしません。
なので、一番安泰ではあるでしょう。
しばらく、冒険スペックは出してこないと思います。
前回記事で書きましたが、それは結局日電協の新人事に現れています。
なので、市場評価ではなくスタンダードな機種に依存するような気がします。
よって、ここも可能性としては伸びしろは少ないかなと思います。
各メーカー紐解いてもキリがないので、個人的に期待しているメーカーを出しておきます。
「大都技研」と「サミー」です。
「大都」は開発力よりも企画力がすごい。
「SHAKE II」だって、5号機ノーマルタイプとしてはエヴァ以上の可能性を感じさせました。
しかし、販売できたのは5号機の波が穏やかになってからです。
開発力が企画力に追い付いていない印象なのです。
もし開発力が高ければ、もっと早い段階で「SHAKE II」から「忍魂」まで間髪入れられたはず。
そうすれば、とっくにユニバーサル、サミーと並ぶ大型メーカーになっていたと思います。
それだけ、企画力と、その企画の爆発力が高いです。
そして、「サミー」。
日電協のトップではなくなったことで、足枷が外れたと解釈できれば、物量で圧倒できる可能性があります。
これは「ユニバ」にも共通することですが、会社の業績が悪くても、ユニバもサミーも「開発陣」を削減することはしません。
自分から離れる人はたくさん見てきましたが・・・。
そういう意味で、「人海戦術」で開発の質ではなく量で、サミーが市場を圧倒する可能性はあると思っています。
量が多ければそれだけ受け入れられる「可能性」を得るわけですから。
一気に攻勢反転すると思っています。
5号機初頭も結局サミーではなかったですか?
「リンかけ」に「スパイダー」。
そして、5号機エポックの「エウレカ」に「鬼武者」。
会長の里見氏自身も開発側の人間ですから、開発を失わなければそれだけどうにかできる可能性があるという事を、自身の会社で示していると言っても決して大げさではないでしょう。
・・・とつらつらと綴ってみましたがいかがでしたでしょうか?
なんだかんだ言ってもジタバタとあがき続ける業界ですよ、ぱちんこ・パチスロ業界って。
確かに、一般の企業に比べれば非常識さのある業界ですし、正直アミューズメント業界としてなくてもいい業界かもしれません。
でも、どうにかしてしまうのは簡単ですが、どうにかした後にその後処理をすることの方がもっと大変なのを、メーカー・ホール・行政もある程度は理解しているわけです。
そんなところだけは一枚岩なのかもしれませんね。
なので、カジノがどうだとかぱちんこ税がどうだとか言われても、現状の「風適法」の中で可能性を見出して生き残りをかけていくのです。
今回の「5.5号機」になるという動きを受けても何も変わらなければ、その時は本当に業界のあり方を追求されかねません。
そうならないことをエンドユーザー側として見守っていき、エンドユーザーの声を届く環境を作っていくべきだと思います。
こういう寄稿が砂粒程度でもその一助になればいいなと思います。
といったところでお時間です。
ご拝読ありがとうございました。
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≪前回の記事についてのお詫び≫
記事作成にあたって、情報の誤差はつきものですが、自分の文章の「言葉足らず」「説明足らず」で誤情報になってしまってはその不始末は自分で拭かないとまずいのかなと。
前回、シャドウハーツについての記事展開において、「いまだ検定にも出していない」と書きました。
しかし、それはあくまで「次世代筐体」向けという意味合いをもってのつもりで書きました。
そういう意味では検定にも出していないと。
なので、今後あの筐体をもってシャドウハーツが出てくることはしばらくありえないだろうと。
しかし、実際問題は「検定通過情報でてるじゃん?」というコメントが入りました。
確かに申請通過の情報も入っておりますが、それは「新筐体」においてではなく、「現行筐体」においてであり、現状のユニバーサルエンタテインメント様の販売の計画の中にはのってきておりません。
なので、わたし自身の仕入れた情報においては「まだ、販売向け申請ではないだろう」と判断して、「申請にも出ていない」と表記させていただきました。
しかしその結果が業界情報として、正確性を欠くものだったと猛省しております。
今後は提供しうる情報については正確性の判断をつけてしっかり展開するよういたします。
改めまして、不正確な情報において読者様に混乱・ご面倒をおかけしましたことをお詫びいたします。
追記にて修正訂正させていただきます。
大変失礼いたしました。
春川亭 三七
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