[1]業界大手販社フィールズ、その『成り立ち』と『今』 [2015/6/15(月)] |
13回目はなんだろな?
春川亭三七でございます。
ここのところ、業界的に前向きな話が少ない状況ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
前回記事にて「連打!」のアナウンスを展開したところ、コメント欄にて「イベント規制自体がどうにかなるのでは?」といったコメントが散見されました。
・・・ほんと、どうなっちゃうのでしょうねぇ・・・。
某攻略誌にて活躍している(専属契約ではない)ライターの「プロデュース」イベントでのことで、なにやら不穏な空気が漂っていますね。
わたくしごときドペーペーのライター風情がとやかく言うつもりはありませんが、いまや「来店イベント」しか出来ないというのにこういうことが起きたというのは、業界印象としては「最悪」ではないでしょうか?
実際問題として、こういうことが起きた結果、警察が新たな「規制」に動くかどうかですが、個人的に思うのは「風適法」の「イベント規制」に抵触しているか否かでしょう。
警察だっていちいち目くじら立てるほど暇ではないので、業界の「いちライター」がイベントで騒ぎを起こしたくらいで動くとは思えません。
ただし!
現在の警察庁保安課(業界を管轄する課)の課長・小柳氏は元々「北海道警」からの本庁栄転者です。
北海道は元々、歴史的に見ても「ライター来店イベント」に対して厳しいところで有名です。
もちろん、お察しの通り、現在も厳しいです。
そういう下地でキャリアを重ねた方ですから、もし耳に入るようなことになったら「ほらみたことか!」とお叱りの言葉を頂戴するかもしれません。
ただし!(←2回目)
実のところ、
「イベント規制」の時の風適法改定自体がイレギュラーだったのです、歴史的にみると。
というのは、警察としてはまずは業界のお目付け役として「メーカー」に対する指導をするのがほとんどです。
水は高いところから流れるとはよく言ったもので、基本的には警察はまずメーカーに「なんとかしなさい!」と指導するところから始まります。
例えば、定期的に行われる保安課課長からの「行政講話」においても、業界全体の「姿勢」として、「ホールでの置き引き対策をしなさい!」や「依存症対策をなんとかしなさい!」という指導は賜っても、「ホール営業業態を何とかしなさい!」とは指導しません。
全体指導を受けて、そこから規制の具体的な対応方法をしかるべき組合で協議し、各関係団体に展開します。
しかしイベント規制は、大げさな言い方をすれば、
「虚偽の広告=詐欺」になる可能性があったため、飛躍的な話をすれば、風適法のみならず刑法に抵触する可能性すら出てきたわけです。
なので、メーカー及び組合を飛び越してホールへの営業規制をかけた、と。
こういう歴史があるので、本当に今回の件が「風適法」に関わる、さらに発展して「虚偽の広告」にあたると判断されるようなことがあれば、それは大ごとになるのではと思っています。
ただし!(←気に入った)
イベントにも頼らず、過度な新台入れ替えにも頼らず営業しているホールも、少なからずあるわけです。
大型ホールでも、大型ホールゆえ上層部からの軋轢(あつれき)で粗利の取りにくい中、うまくやりくりして、多少でもエンドユーザーに還元しようとしているホールもあるわけです。
そして、本当にエンドユーザーのために来店し、お店を盛り上げようとしているライターや著名人もいるわけです。
なので、
「ごく一部」の粗悪な営業や来店イベントだけで、業界全体を判断しないでもらえるとありがたいと思います。
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