[2]業界大手販社フィールズ、その『成り立ち』と『今』 [2015/6/15(月)] |
【撤退騒動から一転!? 今度は買収騒動!】
さて。
本日のテーマですが、閉塞感漂う中、まあまあの明るい話が舞い込んできたので、私感ですが、未来予想をしてみたいと思います。
当該関係者は、そんじょそこらのジェットコースターに乗ったのでは味わえないようなアップダウンを経験したのではないでしょうか?
アリストクラートグループの株式を、フィールズが100%買収。
なくなったと思ったら、やっぱり継続で、しかも今度は外資企業じゃなくて、国内資本企業になるわけです。
感情のやり場も、そりゃアップダウンになるでしょうよと。
外資系企業ゆえ、いつかアリストクラートの国内撤退はあり得るのだろうなと思っていたので、びっくりはしても、奥村遊機の倒産ほどの衝撃はありませんでした。
それが、最終的な決着がまさか買収になるとは…。
しかも、フィールズて…。
というのが第一印象でした。
前回の解散報道を受けて、アリスト&スパイキーの開発グループは解散しています。
残っているのは、一部の機械修理や残っている「ブラックラグーン2」の販売処理をする社員だけ。
なので、実際問題としてすぐに新台を開発するのは無理な話なのですが、「フィールズ」という業界販売会社大手が、事実上、自身でコントロール出来るメーカーを手に入れたという事は何かしら勝算があってのことではないでしょうか?
いろいろ可能性を探る前に、まずはフィールズってどういう会社?ってことを紹介していきたいと思います。
【販売会社大手フィールズとは?】
前提として、自社で開発をする会社ではなく、遊技機メーカーが開発・販売をする台を売るのがメインのお仕事。
基本的なところは、先代の業界コラム「
トリテン外れ【第10回】」にも書いてありますので、そちらをご参考に。
つまり、
基本的にはメーカーではないので、メーカー同士での協定のようなものである「メーカー自主規制」には抵触せず、独自のスタンスを持ち、業界内で強い影響力を作ってきた会社です。
例えば、ちょっと前の「CRエヴァンゲリオン」のCM。
あれって、時期的なところで言うと、メーカーはテレビCMを放映しなくなり始めた頃のはずです。
でもCRエヴァは、結構どこかしこで流れていませんでしたか?
あれは結局、開発メーカーのCMではなく、販社のCMなので、自主規制に抵触しなかったからできたことなのです。
メーカーほどの行政への発言権はないものの、メーカーほど行政からの指導や規制の悪影響を受けないというのもこの会社の強みの一つであり、それが販売営業の強みにもなっているのでしょう。
会社の「色」と言われればそれまでかもしれませんが。
もちろん、これだけ規模が大きくかつ影響力があるので、ホールへの営業力や販売実績だけにその力がおさまるはずがありません。
フィールズという販社が大きくなった1本目の柱が、上述のようにホールへの営業力です。
その販売手法に賛否両論ありながらも、実績を残してきたのは事実。
その販売実績を手に、もう一つ柱を打ち立てることができたわけです。
それが第2の柱。
メーカーへの影響力となります。
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