[3]業界大手販社フィールズ、その『成り立ち』と『今』 [2015/6/15(月)] |
【フィールズ拡大の第2の柱。メーカーへの営業】
元々は名古屋地区にある一介の販売代理店だったにも関わらず、2003年以降急激に力をつけてきたフィールズ。
そこには、欠かすことのできない
「エヴァンゲリオンでの成功」がありました。
フィールズとしてエヴァンゲリオンの版権入手に成功し、その版権をSANKYOに販売。
その版権を持って、当時SANKYOのグループ子会社で「お荷物」になっていた「BISTY」から販売。
それが市場で瞬く間に大ヒット!
エヴァンゲリオンが発売され始めた時期のぱちんこ市場と言えば、海物語シリーズが幅を利かせており、
ぱちんこの島についても「三洋物産の為の島」と「その他」というくくりでした。
しかしエヴァは、「その他」の部分の大多数を獲得し、最終的には三洋物産の島にも影響したため、ただ台が売れたというだけではなく、島のパワーバランスを崩したという意味でも意義のあった大大大成功の販売戦略でした。
そして、フィールズの名は売れていきます。
そこから倖田來未をはじめ、自社のコネクションの強い芸能企業系からもぱちんこの版権や肖像権を取得し、メーカーに売り込み、かつその売り込んだ権利を利用した遊技機に対して「販売独占契約」を結ぶことにも成功するのです。
ロデオやBISTYとの提携がその最たる例ですかね。
メーカーにも販社があるのに、なぜそんなことが出来るのかといれば、
「数字」という実績でしょう。
営業力に定評があり、かつキャッチーな版権をもってすれば、大きく売り上げを伸ばせるわけです。
メーカーに新台開発をするための材料を売り込み、かつ、その生まれた台を大量にさばくという実績をもとに、業界内で
「権利と言えばフィールズ」と言われるまでに成長し、会社規模も拡大の一途をたどっていきました。
しかし、あまりに大きな影響力があり急成長を遂げれば、目立つものです。
そして、フィールズ自体も多少天狗になっていた時期もあったのでしょう。
ここいらで一頓挫することになります。
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