[2]抜き打ち検査は機能するのか? [2015/6/1(月)] |
今回のテーマは
「抜き打ち性能試験実施について」。
内容についてご存じない方のために簡単に説明しておきますと。
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―稼働中のホールにて。 無通知での調査実地試験。
―不正改造や無承認変更が行われていないかを試験する。 ぱちんこなら釘まげがないか、回胴なら不正基板と疑わしい動きはないか、など。
―その試験の結果を受けて、疑わしいと思われるものを使用していたホールには遊技産業健全化推進機構より「半年間の猶予期間」をもって通知し、その後改善がみられなければ行政通報。
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ざっくり言ってしまえば、こんなところでしょうか。
元々、警察庁現保安課課長の就任時に、「無承認変更での処罰など言語道断」といった内容の行政講話をたまわっていたのですから、業界関係者としては何かしらの対応をとる姿勢を見せたということだと思います。
我々も何も考えていないわけではありませんよ、と。
そもそも、無承認変更での行政処分は主にぱちんこがメイン。
極端な話、命釘(スタートチャッカーの上の2本釘)に玉が乗ってしまって、スタートチャッカーに入らないというような事案が発生したこともあり、それにより行政処分を受けたホールもあるくらいですから。
しかも、釘の調整についてはメーカーからホールに「釘打ちマニュアル」なるものまで配られていたみたいで、「ベース20回転なら○○ミリ開けると効果的」みたいなことを「メーカー」がやっていたというのですから、「そら、警察も怒るわい」って話です。
ぱちんこ遊技というものは、基本的には不規則な玉の動きで持って数少ない大当たり入賞口を狙い、出玉を獲得するところにあるわけです。
いわゆる「正村ゲージ」というものの発生の成り立ちの話です。
正村ゲージというものは、基本的にはすべての釘の配置を機械的に完全に同一にしたとしても、ひとつとして同じ玉の軌道を描かないところにそのゲージの評価はあったわけです。
なので、ただただスタート回転数を増減させるためだけに命釘をいじったところで、ぱちんこ遊技の面白さに変化はないとされるのが、業界&行政の考えるぱちんこのしかるべき姿なのです。
しかし今は液晶機が主流で、「技」を持って出玉を獲得することが難しい時代。
扱う側のホールとしても、どう扱えば理想的なのかを図りかねているのが現状なのでしょう。
でなければ、上述のような命釘に玉が乗るなんてことは起こらないはずです。
だから、第三者がその性能を見てあげなくてはならない事態に陥ってしまったと。
ぱちんこの運用について画一的ではない、ホールによって特徴のある運用というのが難しくなってしまった結果が、ぱちんこにおいての性能試験調査といったところではないでしょうか?
では、パチスロについてはどうでしょうか?
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