[3]抜き打ち検査は機能するのか? [2015/6/1(月)] |
この性能試験調査はパチスロにももちろん該当するわけで、こちらも覆面調査員が一定時間試射し、その性能に不備がないかを調べるわけですが・・・。
正直、打っていてわかるの?そんなこと?
例えば、重複当選設定がされていないのに、当選したりしたら「ん?まずくない?」と思ったりもすると思いますが、あれだけサブ基板の不正変更が蔓延していても相当数発生してからでないと気付かなかったわけですから、調査員が一日数千回転打って「不正基板か否か」なんてものは気付かないのではないかと思いますがね。
どうなんでしょうね?
もし、厳密にパチスロ機に対して不正審査をするのであれば、開店前に調査員がアポなしで行って「台開けてください、基板確認です。」で良いと思いますけどね。
それで、疑わしかったら「調整中」の札を張ってしまえばいい。
そうすれば、それが稼働することもないし、もしホールが意図的に何かしていたのであれば行政通知&処分、ということでいいのではないかと思います。
別の側面から見れば、ゴト行為に対しての抑止力にはなるのかもしれません。
こういうことを業界がやっているのだから、違法行為ができなくなると。
実際問題、「出玉管理をサブ基板からメイン基板に移しましょう」という発表がされてから、不正改造基板に取り換えられるというゴト被害が減ってきているようです。
それに追随するかのように、メーカー各社もコイン投入口にコイン以外のものでクレジットを満タンにできないようにする機能をつけだしてきています。
大都技研なんかもそうじゃなかったかな?
コイン以外のものが投入口を通ったらアラームが鳴るとか、そんなことが出来たとか噂を聞いたことがある気がします。
投入口の作りで言えば、あの形状に賛否はあるもののユニバーサルが先駆けですね。
あれ、機構的なことで言えば、ゴト行為に対してという意味では他メーカーが「かなわない」って言っていましたからね。
要は、パチスロに関して言えば、抜き打ち出玉試験をするよりは、保通協での出玉試験にて基板関係だけでなくハード面でゴトをされるような機構的な「穴」がないかを試験すれば済むのではないかと思います。
抜き打ち検査したところで、「この店は設定使っている・・・。優良店だ!」位しかわからないと思いますよ。
しかも、別にその情報は我々エンドユーザーには展開されませんからね。
パチスロに関しては、正直何のための調査なんだろう?という気がしてなりません。
なので、総括としては、
「抜き打ちの性能試験、ぱちんこではそれなりに機能しても、パチスロでは難しいんじゃない?」ってことです。
ただし、こういう事を業界が先立ってするのはいい兆候ではないでしょうか?
もし、きちんと機能すればの話ですが・・・。
前のエントリーでも何度か書いたことがありますが、基本的に一枚岩になれない業界です。
ちょっと前の話ですが、「ジェットカウンターのカウント調査」で機構の人間がホールに立ち入り検査をしたら、「拒否します。」なんて言われたこともあったみたいですからね。
「いや、やるって言ってあったでしょ?」って話なんですけど、それでもこういうことを言っちゃうホールがあるわけですからね。
なので、こういう性能抜き打ち調査をするという事を周知徹底して、業界健全「アミューズメント」としての地位をきちんと確立してほしいものです。
もし、機会があれば、ホール関係者などからこういう実地試験に関しての意見が聞ければいいなぁと思います。
もし聞けたあかつきには、当サイトにてご報告させていただければと思います。
といったところでお時間です。
ご拝読ありがとうございました。
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