[1]バイオハザード5を巡る、起きてはならない事件の話 [2015/5/25(月)] |
二ケタ到達の10回目。
春川亭三七でございます。
あっという間というべきなのか、はたまたようやくと言うべきなのか・・・。
個人的な感覚としては、あっという間でしたかね。
気づいたら10回目を迎えていたなぁという印象ですが、これを77回休みなく続けた花火氏はすごいなぁとも思います。
こうして連載をさせていただく運びになって、個人的に目標としているところがあります。
それは・・・
業界コラムの回数、つまり「この連載」と「花火氏の連載」の回数が、通算で「100回」を迎えること。(トリテン別館を除いて)
その100回目を迎えるまでは、休載なしで続けたいということ。
目先の目標がそこだということを考えると、「ようやく」通算87回目だなと。(三七連載が10回、花火連載が77回、足して87回)
個人的には「気付いたら」10回目。
目標から逆算すると「ようやく」通算87回目。
意識の違いって面白いですね。
これからも今昔交えて、業界の事をかみ砕いてお伝えできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて10回目のテーマですが、業界ダークサイドの話ですので、久しぶりの「落語」の演目を交えてお伝えしてみることといたしましょうか・・・。
正直、こんなことはあってはならない事件です。
「業界に携わる者」として、今後こういった事例が起きないことを願って、記事として展開させていただければと思います。
「あじゃらかもくれん・・・てけれっつのぱー」
この言葉に魅入られ、大変なことになった男の話が落語の演目にある。
「死神」という演目の中に出てくる言葉で、この言葉を使うことで死を目前にしている人を救うことができるというわけだ。
この言葉を教えられた男には、病の床に臥せている者が死に近い場合はそばに死神が見えるという力が与えられた。
加えて、その病人を治癒させる力も与えられた。
ただし、病人ならば誰彼かまわず治せるというわけではなく、もし、その見えた死神が臥せている者の枕元にいた場合、それはその者の寿命だから救いようがない。
だから、この魔法の言葉を使ってはいけないと固く約束させられる。
もし足元にいる場合は、その者はまだ寿命を迎えるには早いので、この言葉を使えば救えると教えられた。
そこで、この言葉を教えられた男は自身を「医者」と称し、足元に死神がいる者をこの魔法の言葉で救い、金もうけをしていくが・・・。
といったお噺だ。
この「あじゃらかもくれん・・・てけれっつのぱー」という言葉はいわば、「悪魔のささやき」のようなものであり、現代でいうところの胡散臭い話のまくらことばのようなものと解釈できるのではないだろうか。
つまり・・・
「こんな儲かる話があるけど、一枚かまない?」である。
そんな「悪魔のささやき」にのせられ、大変なことになった話が業界にあった。
冒頭にも書いたが、本当に起きてはならないことだし、本来であれば「被害者」であるべき「メーカー」が、率先してやってしまったというふざけた話である。
結局、メーカーもホールもエンドユーザーも、誰も得をしない大変な「刑事事件」になってしまった。
うっかり、死神に魅入られてしまったがために・・・。
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