[2]自己紹介&2015年のメーカー動向予想 [2015/3/23(月)] |
こういうことをしているので、1機種通過までにたくさんの時間がかかるし、1機種を通すためにたくさんの「申請不適合品」が生まれる。
そうすると管轄官庁から、
「保通協の申請適合率が悪いな・・・。 ん? メーカーは『また』射幸性の高い機種を作っているな?」
と疑義の目を向けられることになるのだ。
この疑義の目の結果が、「申請持ち込み台数の制限」という事になる。
これら上述の規制を受けて、メーカー開発・購買関係者は本当に苦労することになる。
ここからは、わたしの知りうる限りのメーカーの開発状況と寸評、そして今後の動向などを記していきたい。
【ユニバーサルグループ】
スロット販売台数トップ奪還の大本命。
とにかくその開発力は、良くも悪くも群を抜いている。
目から鱗な事をして警察に呼び出しを受ける回数も群を抜いている。
「エージェントクライシス」という台を覚えているだろうか?
業界的なことをいうと、あれが生まれ、世に出たことがAT特化という台の起爆剤となってしまった。
こちらは、開発力で言うところの「悪い方」。
良い方はというと、じわじわ人気を伸ばしている「HANABI」である。
こちらに関して言えば、某メーカーの開発から「あれ、うちじゃできないからね。 たぶん、思いつかない」という証言を得た。
どのメーカーかを詳述できないのが悔しいが、大手メーカーであるということだけは言っておきたい。
そして、ハード面とメーカー数が豊富なのも強みである。
ハード面で言えば、ゴッド系の筐体、ドンちゃんシリーズ系の筐体、沖ドキ系の筐体と多数あり、メーカー名で言えば、ミズホ、メーシー、エレコ、アクロス、ユニバーサルブロス、岡崎産業(ユニバが買い取った。ジャックポットはアクロスからの販売。)と豊富である。
エンドユーザーからすると、「ユニバーサル」とひとくくりにできるが、「販売」となると話が違う。
上述のようにメーカーが持ち込める台数に制限がある以上、
グループで多数のメーカーを持っているのは大きな強みである。
例えば「GOD〜神々の凱旋〜」に関しても、結局は「ユニバーサルブロス」からの販売ではあるが、おそらくは他ブランドでも持ち込んでいるはずである。
ユニバーサルブロスで持ち込んでNGでも、エレコなら通るかもしれない。
そういうことができる強みと開発力が、ユニバーサルグループの強みだ。
さらにその開発力を紐解けば、ユニバーサルは「ユニバーサル専門学校」と揶揄されるくらい他社への開発者の流出が顕著なメーカーでもある。
4号機時代に一世を風靡した大都技研の「吉宗」。
あれには、ユニバーサル出身の開発者が多数からんでいる。
実際問題、吉宗の後にユニバーサルグループから「シンドバッドアドベンチャー」が出たことからも、吉宗を開発できるだけの人間がユニバーサルに残っていたということの証拠になるだろう。
唯一懸念されるのは、「キラーコンテンツを短期間に出しがち」ということ。
緑ドンの初代がヒットして以降、ドンちゃんシリーズが連発された。
連発されても販売台数は伸びなかった。
バジリスク2からバジリスク絆も間があまりに短い。
そしてさらに、ハーデスがあれだけ高稼働である中、同筐体の「神々の凱旋」である。
「売れるものを売れるうちに売っておけ!」感があまりに強い。
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