[1]2%を引ける男になれるのかっ…!? [2017/8/4(金)] |
カナカナカナ…悲シイカナカナ…。
どうもヒグラシです。
「わざわざ漢字にしなくても分かってるぞヒグラシ」、そんな声が聞こえてくるようです。
この記事を書いている今現在、【オークラ西大井店】での連打が行われた翌日の深夜となっておりますが、その模様は次回の連載にて綴らせて頂きたく思っております。
とにかく“熱い一日”だった事は言うまでもありません。
早く書きたいー、早く伝えたいー、早くまた行きたいー。
そんな心境でございます。
当日は、遠くから「連打取材があるから」と足を運んで頂いた方々、そして毎回差し入れをくれる方々、いつも応援してますと声をかけてくれた方々など、本当にありがとうございました!
帰りは集中豪雨でしたが、無事に帰れましたでしょうか。
これからも、ヒグラシは是非積極的に連打に絡んでまいりますので!
それでは今回も、前回の続きの過去の話にはなりますが、暇な時にでも読んで頂けたら嬉しく思います!
という事で、2007年にタイムスリーップ!
前回の続き。
「そういえば、さっきメールで話したい事あるって言ってたけどなんだった??」
『あっ、覚えていてくれてたんですね。 その話…実はとても言い辛いのですが…』
ここでしばらく間が空く。
一体何なのか…?
まさか…?
別ればな………
『私…妊娠してるかも知れなくて…。』
え…?
予想外な彼女からの言葉に頭が真っ白になる。
道理で、内部モードと表面上の差に違和感があった訳だ。
しっかりと避妊をしたカップルが、1年間で望まない妊娠をする確率は、その類の資料によるとたったの≪2%≫だという。
その僅かな確率を、たったの約半年で射止めてしまったとでもいうのか。
“ここじゃない”って所での引きの強さだけは…まぁ普通だ。
勢い的に強いと言い張りたかったものの、全ての引きにおいて…まぁ普通だ。
とはいえ、今までにない経験且つ、繊細な表情を浮かべる彼女に対して、どのような言葉を返すのが適切なのか。
悩みに悩んでようやく絞り出した言葉が、
「まっ、まじか…。」
動揺のあまり15点の返事をする。
それに対し、
『動揺させてごめんなさい。 ただ生理が遅れているだけだとは思いますが、なんとなく身体の怠さや微熱なんかもここ最近あったので、心配になって。』
と、85点の返事をもらう。
合わせて100点。
これが結婚というものなのかもしれない。
この時のヒグラシ、まだ22歳。
やりたい事だってたくさんあるし、スロットだって休みの度に打ち散らかしたい。
もし結婚して子供が出来たとなれば、きっとそんな事をしている余裕はなくなるのだろう。
なんせ、今ですら余裕がないのだから。
されど22歳。
立派な成人だ。
そう甘えたことも言っていられない。
しかし、仮に結婚願望があったとしてもお金がない。
実際は、結婚願望もお金もない。
お手上げだ。
なんなら手すら上がらない。
とにかく、こんな状態で結婚となれば、彼女にも子供にも迷惑がかかってしまう。
「取り合えずもう少し様子を見て、この状態がしばらく続くようだったら一緒に病院に行こう。」
そんな精一杯の言葉をかけてお店を出たのだった。
【それから1週間後】
先週の“妊娠かも”という話があってから、彼女との電話でのやり取りやメールでのやり取りに、どことなくぎくしゃくした感を覚える。
見えない、動かせない、そんな壁が出来てしまった様に感じるのは、自分の自信のなさが作り上げてしまったモノなのだろう。
本来であれば、今まで以上に結束力が強まらなければならないのに。
そんな事を考えながら、野菜を陳列していると突然チーフから、
『今日残業出来ないか?』
と聞かれる。
いつもいつもサービス残業ばかりではないか。
たまには時間通りに帰らせてくれ。
新入社員とは思えない程の汚い言葉を心にストックし、
「15分なら出来ます!」
と、早々に少しばかり放出した返事をする。
それに対し、
『ならいい! お前はアルバイトか!』
と怒鳴られ、
「いいえ、社員です!」
とストックを更に放出する返事をしたのだった。
再度確認をする。
仕事が嫌な訳ではない。
決められた時間を精一杯働くのは当然だ。
ただ、それを超える時間をダラダラと拘束される事を毎日許す様であってはならないのだ。
ここで働いてる理由、それはスロットをする為のお金を稼ぐ手段であって、チーフに気に入られる為ではないのだから。
『話にならねー、もういい!』
と、そんな強チェリー程の言葉を頂くも、低設定さながら響く事はなかった。
今後残業をせずにスロットをやる時間を増やす為にも、チーフとの関係性はこれぐらいがちょうどいいのだろう。
逃げるようにお店を出ると、すっかり辺りは暗くなっていた。
今日はスロットをしないで真っ直ぐ家に帰ろう。
時よりどうしようもなくそんな風に思える日がある。
そして、そんな夜に魔がさすように、
“人として、社会人として、スロッターとして全て中途半端な私は、もしかしたら居ても居なくても変わらない存在なのかもしれない”
ふと、そんな事を考えてしまうのだった。
だいぶ気持ちが落ちているのだろう。
今なら小役もたくさん落ちるだろうか。
それ故に、そんな心模様で歩く家までの道は、いつもと全く違う景色に見えるのだから不思議だ。
すると、突然彼女からの着信。
すぐさま出る。
「もしもし、どーした?」
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