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ゴーストスロッター 第138話(最終話)



■ 第138話(最終話) ■

優司が入院してから10日ほどが経過。
今日は、日高が一人で見舞いに来ていた。

二人は、いつものように他愛のない雑談で盛り上がっていた。



それからしばらくして、不意に日高が思い出したように質問をした。

「そういえばさ、警察の人って来た?
  ほら、藤田が捕まったって言っただろ?
  その絡みで、被害者のお前に話が聞きたい、って言ってたからさ。」

「ああ、そういえば昨日来たよ。」

「え!? もう来てたんだ!?
  ・・・・・・で、どうだった?」

「どうだったって?」

「いや、藤田のこととか聞かれただろ?
  被害届をどうするか、とかも。」

「ああ・・・・いろいろ聞かれたね。
  動機はわかるか、みたいなことを中心に。
  一応、正直に話しておいたよ。
  で、なるべく穏便に、寛大な処置をして欲しい、って頼んでおいた。
  被害届も出さないことにしたし。」

「は? 被害届を出さない!?
  しかも穏便な処置にしてほしいとまで!? あの藤田にか??」

「うん、そう。」

「な、なんでだよ・・・!?
  お前、刺されてんだぜ。
  下手したら死んでたかもしれないんだ。 殺人未遂だろ?」

「いや、なんとか傷害で済んだみたい。
  あの時の状況説明をしたんだけどさ、嘘はつかないまでも、少しでも藤田に有利になるように説明して
  おいたからね。
  それが考慮してもらえたかどうかはわからないけど。
  まあ、傷害は親告罪じゃないから、俺が被害届を出さなくても藤田は加害者として裁かれるみたいだけど。」

「それにしたって・・・・・
  なんで自分を刺した相手にそこまで・・・・・・・」

優司は、一呼吸置いた後にしみじみと話しだした。

「藤田も・・・・・被害者だと思うんだ。
  厳密に言えばね。
  どうあれ、俺と出会ったことがきっかけで藤田はああなっちゃったんだから。」

「で、でもよ、そんなこと言い出してたらキリがないぜ?
  その程度でいちいち責任感じてたらさ。」

「そうなんだけど・・・・・・
  入院期間中、いろいろ考えてたらそういう考えも沸いてきちゃってさ。
  御子神さんのお人好しが移っちゃったかな?」

優司の言葉に対し、まだ何か言いたげにしていた日高だが、その言葉をグッと飲み込んだ。

「・・・・・・・まあ、お前がそれでいいんならいいけどさ。
  いくらなんでも寛大すぎるような気もするけど。」

「うん、そうなんだけど・・・・・・
  でも、そもそも俺が刺されたのって、因果応報なのかな、って思い始めたんだ。
  それくらいの罰は受けて当然かなって。
  迂闊に土屋たちと組んだばっかりに、この街の人たちに凄い迷惑をかけたわけでしょ?
  俺が設定推測人なんて引き受けなければ、彼らがこの街に来ることはなかった。
  つまり、彼らの暴力の被害に遭う人だっていなかったはずなんだ。
  それを俺が・・・・・・・」

優司の言葉を遮るように、日高が喋りだした。

「いや、それは違うでしょ。
  夏目が協力しなくたって、遅かれ早かれ土屋たちは、誰かしら似たような設定推測人を探してこの街に
  来てたと思うよ。
  それが今回、たまたま夏目だっただけの話だよ。 気にするなって!」

「・・・・・・・・そう言ってもらえると気が楽になるけどね。」

「・・・・・・・・・」

しばらく沈黙の時が続いた。



「・・・・・・で、この先どうするかは決めたのか?」

2〜3分ほどの沈黙を日高が破った。
ためらいながら、優司が答える。

「いや、それが・・・・・・まだはっきりとは決められないんだ。」

「そっか・・・・・・
  でも、スロ勝負はもうしないんだろ?
  ってことは、後は俺達と一緒に打ちまわるか、それともスロから足を洗って何か別のことをやるか、って
  ところか。」

「そう・・・・なるかな。」

「まだ何も決まってないって感じか?」

少し戸惑いながら、意を決して話しだす優司。

「実は・・・・・・みんなに言ってなかったことがあるんだけどさ。
  成行上、広瀬君だけには話したんだけど・・・・・・実は俺、医者の息子でさ。
  ちょっと前までは、医大に行って親父の跡を継ぐ予定だったんだ。
  いや、継ぐ予定というか、勝手に継ぐことにされてたって方が正しいけど。」

「はっ!?!?
  い、医者・・・・・・!? 夏目が・・・・・・!?」

「意外かもしれないけど、ふざけてるわけでもなんでもなくて、マジなんだよね。」

「・・・・・・・・・・・」

「まだ決めたわけじゃないんだけど、今から医大を目指しての勉強を再開する、ってのも一つの
  選択肢かなって思ってるんだ。」

意外な発言に、軽く混乱している日高。
今までの優司の言動や立ち居振る舞いから、全く予想できなかっただけにその驚きも大きかった。

しかし、すぐに冷静さを取り戻した。

「そっか・・・・・・・ 医者の息子だったんだ。
  でも、それってすげぇな!
  医者って、やたら儲かるんだろ?」

「いや・・・・・・ それは医者によりけりで・・・・・」

「いいや、聞く耳持たないね!
  こりゃ退院したらとりあえずオゴってもらわないとな!
  金持ちの息子ってことでさ!」

いたずらっぽい笑顔を浮かべながら、からかいがてらに言い放つ日高。

「ははは・・・・・・
  まあ、医者の息子とか関係なく、退院したら是非ご馳走ぐらいはさせていただきたいけどね。
  今までのお礼も兼ねてさ。
  あ! そういえば一昨日くらいに広瀬君もチラっと寄ってくれたんだよ。
  その時に、退院したら飲もうって話をしてるんだ。
  神崎君たちも来るらしくてさ。
  その時に日高たちも行こうよ!」

「ひ、広瀬と神崎・・・・?
  そりゃまた凄いメンツだな。」

「行けるでしょ!?」

「もちろん! 俺達も是非参加するぜ。
  でも凄いな。
  少なく見積もっても総勢20人以上になるんじゃねぇの!?
  それを全部夏目がオゴるのかぁ。」

「に、20人以上・・・・・・?
  それって、やっぱり俺が出さなきゃ・・・・・・」

「そりゃそうだろ!!」

「やっぱり・・・・・・ ははは・・・・・・」

苦笑いしつつも、皆でワイワイとやっているその光景を思い浮かべてやや楽しい気分になる優司。

そんな優司の様子を見ながら、日高がゆっくりと立ち上がり、帰る準備を始めた。

「じゃあ、とりあえず今日はこのあたりで帰るよ。
  また明後日にでも来るからさ。」

「あ、うん。
  いつも悪いね。
  ほんと、無理しなくても大丈夫だから。
  退院したら毎日のように会うかもしれないんだしさ!」

ははは、と軽く笑い、身支度を整える日高。

「じゃあ、帰るよ。
  まだしばらく入院するんだし、時間はたっぷりあるんだ。
  これから何をするのか、ゆっくりと焦らずに考えてみなよ。
  何にせよ、悔いの無いようにやることが一番だ。 人生一度きりなんだしさ。
  誰かに遠慮したり、自分の気持ちを騙したりしてるんじゃ勿体無いぜ。」

そう言って、日高はゆっくりと部屋から出て行った。


**************************************************************************


「(俺のやりたいこと・・・・やるべきこと・・・・・か。)」

入院から20日ほどが経過。

本来ならもう退院できている時期だが、一人でゆっくり考える時間が欲しいという理由から、なんとなく
入院期間を延ばしていた。

晴天に恵まれた昼下がり。
今日は誰の来訪予定もなく、ゆっくりと一人で考え事に没頭していた。

「(なんで急に、あれだけ毛嫌いしてた医者なんかを目指そうと思い始めたんだろう?
  入院して何日か経った頃に、ふと頭に浮かんだんだよなぁ。
  ・・・・・・たくさんの献身的な人たちに出会ったからかな?
  思えば、神崎君とか御子神さんはもちろん、広瀬君や日高も凄く人間として器がデカいよなぁ。
  俺なんかと違って。
  ・・・・彼らを少しでも見習いたい、少しでも近づきたい、って思って、考え方が変わってきたのかな。)」

自分の心境の変化を自分自身よく理解できずにいた優司。
一生懸命自己分析をしながら、再び医者を目指そうと思った理由を探っていた。

「(でも、医者を目指すかどうかは別として、このままずっとスロで生活するってわけにもいかないもんな。
  いつかはやめなきゃいけない。
  スロで喰い続けるなんて、体もボロボロになるし、不安定すぎるし、世の中になんの貢献もしてない。
  そんな事を今後もずっと続けていけるわけがないんだ。
  いつだったか、日高もあと1,2年くらいでスロで喰うのをやめるって言ってたしな。
  好き勝手遊ぶのはそろそろヤメだ、って。
  結局、どこかで線を引かなきゃいけない。
  だとすると・・・・・・・確かに今が一番いい潮かな。
  それを無意識で感じて、親からの強制だったとはいえ一時期真面目に目指してた医者の道をまた考え
  出した、と・・・・・・
  そんなところかもしれないな。
  ・・・・・でもやっぱり、一番の理由は、ここ数ヶ月でいろんな人と出会って俺自身が成長できて、視野が広く
  なったから、と考えられなくもない・・・・・・)」

ベッドの上で腕組みし、軽く俯きながら考え続ける。

「(・・・・・・・・・まあでも、理由なんかどうでもいいや。
  とにかく、『また医者を目指そう』って思ったんだ。
  今度は親からの強制でもなんでもなく、自分の意志で。
  なら、素直にそれに従うのもアリかもしれない。)」

決意に満ちた表情で顔を上げる優司。

「(よし、決めた!
  もうこの生活は終わりだ。
  退院したら、パチスロは趣味の一つ。 それだけの存在にするんだ。
  で、また医者を目指そう!
  人生の寄り道は・・・・・・もう終わりにするんだ!)」

拳をグッと握り、強く強くそう心に誓った。

「(でも、この寄り道のおかげで、今まで得られなかったものを得ることが出来たし、学べなかったことを学べた。
  だから、決して無駄な寄り道じゃなかった。
  高校出てからの2年弱の寄り道・・・・・・特に後半の数ヶ月は、俺に凄いエネルギーを与えてくれたし、
  いろいろ学べた。
  この数ヶ月があったから、俺は今後もやっていける自信がついた。
  ・・・・・・そういう意味じゃ、寄り道でもなんでもなかったのかもな。)」

力を込めていた拳からフッと力を抜き、日高と知り合ってからのここ数ヶ月間の出来事を走馬灯のように
思い出す優司。

「(・・・・・・・・・・よし、もう俺のやりたいことは決まった。
  退院したら、素直に実家に帰ろう。
  そこで、ちゃんと親に謝ろう。
  父さんも母さんも、俺を想うがあまり教育熱心になって厳しくしてくれてたんだ。
  それに対して、ガキだった俺が過剰に反発してただけのことなんだ。
  今思えば、いろいろ申し訳なかった・・・・・)」

ふと窓の外を見上げ、ふう、っと大きく息を吐いた。

「(・・・・・・立派な大人になろう。
  人の為に役立って、周りから認められるような、そんな大人に。
  頑張ろうぜ、夏目優司。)」


**************************************************************************


「(約三週間ぶり、か・・・・・
  やっぱり美味しいな、外の空気は。)」

優司は病院の出入り口付近で大きな伸びをしながら、そんなことを考えていた。

入院から約三週間後、ついに迎えた退院の日。

時間は13:00。
この日の天気は快晴で、冬にしてはぽかぽかと温かい。

優司は、退院の日をあえて誰にも教えず、こっそりと一人で退院していた。
いきなり『エース』に行って、皆を驚かそうとしていたのだ。

「(今日は日高も真鍋もヒデも小島も、みんな『エース』で打ってるんだよな。
  よし! じゃあ早速行って驚かすか!)」

退院した後のことは、もう既に日高たちには話してあった。
実家に帰って親に謝り、再び医者を目指すことにした、と。

日高や真鍋たちはこの優司の決定に対し、多少寂しさは感じたものの、それが一番優司の為になる
ということはわかっていたので、素直に喜んだ。

「(医者を目指すったって、みんなと全く会わなくなるわけじゃないもんな。
  実家はここから3駅しか離れてないんだから、いつでも遊びに来れる。
  なるべく、週に1回は遊びに来たいな。
  勉強の合間を縫って。)」

そんなことを考えながら、『エース』を目指し歩く優司。

「(・・・・・それにしても、俺にまとわりついてた今までのあの究極的ヒキ弱ってなんだったんかな?
  来る日も来る日も設定6を掴んでは負け・・・・・
  今となっては逆に笑えてくるくらいだもんなぁ。)」

優司は、ふとそんなことを思い出していた。

「(今思うと不思議だよなぁ。
  常識で考えたらありえないくらいの弱さだもんな。
  元々はオカルトなんて一切信じなかった俺でも、ついヒキの存在を認めちゃったもんな。)」

そんなことを考えていると、『エース』へ向かう足取りが段々と鈍ってきた。

「(・・・・・・・・打ちに行こうかな。
  別に、日高たちとは約束してるわけじゃないし。
  大体、日高たちだって夜まで打つだろうから、今行ったってまだ早いし。
  打ち終わってから合流すれば問題ないでしょ。)」

そう決めるやいなや、『エース』から程近い位置にあるホール『テキサス』へと向かった。
なんとなく一人で打ちたくなってしまったため、あえて『エース』は避けたのだ。

「(しっかり立ち回ってパチスロ打つのは、これで最後になるかも。
  しばらくは、ガッツリとした稼動はお預けだもんな。
  ・・・・・・負けたっていい。 最後は、心置きなく思う存分戦ってやる!)」

そう心に決めながら、『テキサス』へと入っていった。


**************************************************************************


20:00過ぎ。
優司は、換金所で受け取った7万円ほどの現金を握り締めていた。

「(か、勝った・・・・・・・・
  普通に花火百景で高設定ツモって、普通に高設定の挙動をして、普通にコインが増えていった・・・・・・
  この俺が・・・・・・・
  な、何ヶ月ぶりだろう・・・・・?)」

思わぬ結果を出せたことに、いまだ半信半疑といった様子。
あまりの予想外な出来事に動揺し、閉店まで粘るべきところをついつい中途半端な時間でやめてしまった。

「(どうしちゃったんだろう・・・・・?
  まあ、そりゃ普通に考えたら勝つのが当然の台だけど。
  でも、設定6だろうがほぼ例外なく負けてた俺が・・・・・・)」

優司は、嬉しい反面困惑もしていた。

「(でも・・・・・・・
  一人暮らしを始めるまでは、普通に勝ってたんだよね、俺。
  それが、スロで喰うと決めてこの街に引っ越してきた途端、急に勝てなくなった。
  6を掴み続けてるのに。)」

ここでハッとする優司。

「(・・・・・・そういうことなのかな。
  何か見えない力が、俺のスロ生活を止めようとしてて、それであの驚異的なヒキ弱が発動した、みたいな。
  パチスロで生活しようなんて考えるなよー、って。
  で、今はもうスロで喰うことなんて微塵も考えてないから、ヒキが普通に戻った、と。)」

真剣な顔をして考え込む優司。

しかし次の瞬間、ふっと表情を崩した。

「(はは・・・・・ さすがにバカバカしすぎるか、こんな考え方。
  『何か見えない力』って・・・・ なんだよそれ?
  自分で言っててアホらしくなる。
  それに、こんなこと言うとまた日高に『オカルト言ってんな!』って怒られちゃうしね。)」

吹っ切れた表情へと変わり、手にしていた7万余りの金を財布にしまいこんだ。

「(まあ、どうでもいいか!
  小さなことだよ、そんなこと。
  パチスロのヒキが強いか弱いかなんて。)」


**************************************************************************


「(やっぱり、明日にすればよかったかな・・・・・・?)」

パチスロ激戦区として名高いT駅周辺。
神崎や広瀬、日高などがこぞって打っている優良地区。

そんなT駅から3駅離れたところに、優司の生まれ育った街があった。

「(・・・・・ああ! もういいや!
  悩んでても仕方ない、さっさと行こう!)」

花火百景での稼動終了後、自分の生まれ育った街を久しぶりに訪れていた優司。

理由は言うまでもなく、久々に実家へ帰り、絶縁状態の親と会って謝罪をするためだった。

「(もう夜の9時過ぎか・・・・・
  父さんも帰ってるかもな。
  それだと気まずいなぁ。
  ・・・・・・・・いや、その方が都合がいいんだ。
  まとめて謝った方が気が楽だし。
  ・・・・・・・でも、素直になれるかなぁ? 思わず敬語とか使っちゃいそうだ。
  大体、父さんも母さんも歓迎してくれるかどうかなんてわからないし。
  やっぱり今日はやめとけばよかったかなぁ・・・・・
  とりあえず今日は、最初に決めてた通り日高たちと会ってた方がよかったかなぁ・・・・・)」

優司は、退院したらまず日高たちに会いに行くと決めていたが、その予定を曲げ、実家の方へ戻って
きていた。

仲間たちと和む前に、まずはやるべきことをやっておこうと。
つけるべきケジメをつけておこうと。

軽く後悔しつつも、ここまで来たら引くわけにもいかず、重い足取りで実家へ向かう優司。

そして約10分後、実家の前へ到着した。

「(はぁ・・・・・緊張するなぁ。
  多分母さんが出ると思うけど、やたらギクシャクして中途半端な感じになりそうなんだよなぁ。
  『ああ、優司君ですか? ようやく帰ってきましたか。』みたいな・・・・・)」

インターホンを押そうかどうかで迷う優司だったが、いつまでもこのまま固まっていても仕方がないと
意を決し、恐る恐るインターホンを押した。


  ピンポーーン


優司の緊張とは裏腹に、軽快な音が鳴る。

「はい?」

思ったよりも早く、インターホン越しに声が聞こえてきた。
その声は、紛れもなく母親の声だった。

少しためらったものの、ここまで来たら引き下がれない、とばかりに返事をする優司。

「お、俺だけど・・・・・」

俺、なんて名乗ったところでわかるわけないのに何を言ってるんだ、と途端に後悔する優司。

しかし、母親はすぐに返事をした。

「え・・・・・?
  ゆ、優司・・・・・・?
  優司よねっ・・・・・!? 優司なんでしょっ・・・・・!?」

急かすような母親の声に、やや圧倒されながらも返事をする優司。

「あ・・・・・
  う、うん。 そ、そうだけど。」

「ほ、本当に優司なの!?
  本当に!?!?」

「う、うん・・・・・・ そう、俺だよ。 優司だよ。」

「あ、あなた!! ゆ、優司が・・・・・・」

どうやら母親は、既に帰宅している父親に向かって話しかけているようだった。

「(う・・・・・
  やっぱり、父さんももう居たのか・・・・・・
  しかも、何か怒鳴ってるような・・・・)」

インターホンの向こうからは、何を言ってるかはわからないものの父親の大声が響いていた。

すると、プツン、とインターホンが切れた。

どうしていいかわからず身動きせずにいる優司。

そうこうしていると、勢いよく玄関のドアが開いた。

おそるおそるドアの方へ視線をやる優司。
するとそこには、喜びを堪えきれないといった様子で涙ぐみながら優司を見据えている父親と母親の姿が。

その二人の姿を見た瞬間、みるみるうちに優司の心の中にあったわだかまりが溶け崩れていった。 

と同時に、感動や困惑や照れや喜びなどが入り混じった今まで感じたことのない複雑な、それでいてどこか
心地のよい、不思議な感情に包み込まれた。

そして優司は、自然とこぼれてくる静かな笑顔をそのままにしながら、ここ数年間言えずにいたありきたりな
その言葉を、嬉しそうに口にした。

「父さん、母さん・・・・・・・・・・・・・ただいま!」


【ゴーストスロッター 完】
 

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