[1]スロ吉れっどと6号機語り [2018/10/31(水)] |
皆さんこんにちは、スロ吉れっどです!
6号機の幕開けに伴い、前回は5号機を振り返った内容のコラムを書かせてもらいました。
開発者をしていた頃は、規則改定などの通達は各メーカーに在籍していれば迅速に知ることが可能で、かつ、詳細な内容まで把握することが可能でした。
しかし辞めた今では、ネットの情報や業界の知人からの情報を頼りに知る様になっております。
なので、私自身も6号機に関しては知識が浅く、5号機から6号機に変わることで、実際にどのように変わったかを最近知った様な感じでもあります。
今回の語りは、そんな6号機に焦点を当てたお話を元開発目線でしていきたいと思います。
まずは、5号機から6号機に変わるに当たって、何がどう変わったのかのおさらい。
ちなみに、5号機の中でも「旧基準機」「5.5号機」「5.9号機」と区分が分けられますので、時代に沿ってどのように変わったか簡単にまとめてみます。
(私の記憶を辿った内容なので、多少相違があったりするかもしれません)
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≪旧基準機≫
●ペナルティ : 可能
●純増/1G : 3.0枚まで
●有利区間 : 概念無し
●天井 : 搭載可能
●AT/ART設定差 : 設けられる
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主にAT機が真っ盛りな頃の基準です。
押し順によるペナルティを設ける事で、「低ベース・高純増AT機」が可能となっていました。
有利区間の概念はないものの、最大起点と呼ばれていた機械の一撃出玉性能として、3000枚が頻発しないような出玉計算(申請書類の「特定性能」と呼ばれる項目に記述)が義務となっていました。
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≪5.5号機≫
●ペナルティ : 不可
●純増/1G : 3.0枚まで
●有利区間 : 概念無し
●天井 : 搭載可能
●AT/ART設定差 : 設けられる
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この頃から「AT機を殺しに来たな」と感じてました。
押し順によるペナルティがNGとなったことにより、「低ベース・高純増AT機」が実質不可能になったからです。
どの押し順でも均等に押し順ベル等の取得を可能にしないといけないので、「高ベース・高純増AT機」になってしまう運命に・・・
コイン持ちの良いAT機で長く遊べるメリットはありましたが、初当たりが必然的に重くなってしまったため、ゲーム性のバランスが難しく、AT機が廃れる要因ともなりました。
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≪5.9号機≫
●ペナルティ : 不可
●純増/1G : 2.0枚まで
●有利区間 : 1500G
●天井 : 搭載不可
●AT/ART設定差 : 設けられない
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この頃になると、出玉管理はサブ基板からメイン基板へ完全に移行するようになります。
また、指示モニタ(押し順の指示)や有利区間示唆が7セグなどに表示されるようにもなりました。
有利区間という概念が初めて登場した時代でもあり、出玉性能の上限がピタッと決められてしまった悲しい時代でもあります。
大量上乗せをしたけど、有利区間を完走してしまったからリセットされる。
さらには、保険である天井の搭載が不可となったり、AT・ARTに設定差を設けることも禁止。
AT・ART機の夢が一気に無くなった、5号機の中でもワーストな時代とも言えます。
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