[3]換金問題に決着か? 換金が「グレー」から「白」扱いへ [2016/11/28(月)] |
【襟を正してまずはお伺いを】
今回、期せずして業界の「三店方式」が認められる運びとなったわけだが、それを認めてもらえたのだから、それを利用するべきだ。
まずは業界から「買取所の第三者性」の定義を警察庁にお伺いをたてるべきだろう。
「自家買い」なんかは愚の骨頂としてなくさなくてはならないし、前述した「別法人だけど、同敷地内」というものの在り方をどこまで許容してもらえるのか、も重要だ。
極端な話、「別法人、場所も別だけど、経営者は血族」だったら、どうなるのか?など、解決しなければならない課題は少なくない。
特に今回、「風営法を遵守していれば」という文言があるのだ。
ということは、それは買取所の第三者性以外のところにもあるのだから、その課題は大きいだろう。
すなわち、風営法の範囲内を具体的にする必要がある。
そのためには、まずはやはり警察庁の判断を仰いでいく必要がある。
【結論:健全化に向けての大きな一歩であるが、課題は多い】
業界が抱える問題というのは、大別してしまえば二つだ。
今回の「答弁書」にて、業界が抱える大きな問題のうちのひとつが解消されたといっても過言ではないだろう。
ひとつは、今回の「換金問題」。
そしてもう一つが、「遊技くぎ問題」だ。
遊技くぎの問題については現在進行形で解決中であり、くぎ問題に並行して出てくるのが「射幸心」というものの在り方だ。
その一環として、「検定時と性能が異なる可能性のある遊技機」を完全撤去しなければならない問題がある。
そして、その答えの一部が今年の年末には出てくる。
まずは、そこを徹底する事。
そして、今後「買取行為」と「くぎ問題」がクリアされれば、今度は「依存症」対策にも目を向けられる可能性も高い。
いや、すでに目を向けられているし、今後はそこに集中砲火される可能性もある。
ぱちんこ・パチスロが遊技と認められたとしても、そこに「依存」という問題が介在しないわけではないし、継続性が可能な遊技であればあるほど、依存の問題はクローズアップされるだろう。
業界においては、今回の「三店方式が白」という判断にて、ゆめゆめ調子に乗らないようにと、偉そうな物言いになって大変恐縮ではあるが、くぎを刺しておいて今回のコラムの締めとさせていただこう。
いや、ほんと。
久しぶりに前向きなお話でした。
確かに解決しなきゃいけないことは多いけれども、これにて解決しなければならないことが整理されたと思えば、それは前進ととらえるべきでしょう。
その昔、ぱちんこ屋さんで「どこで交換してもらえばいいですか?」と聞けば、快く教えてもらえる時代がありました。
なんなら地図を用意しているところもありましたしね。
それがいつしか、「どこかはわかりませんが、皆さんあちらからでていきますよ〜」と、買取所に近い出口を教えることしかできなくなり、今では「知りません」としか答えてもらえなくなりました。
そらそうです。
お互い干渉しちゃいけないんですから。
時代とともに法が整備され、遊技として「健全な」環境が生まれつつあり、それはおそらく、また時間がたてば違う問題が出てきます。
そこでいちいち揚げ足を取るのではなく、一つ一つ解決し、存在して問題のない世界になってほしいと切に願います。
エンドユーザーの皆様におかれましては、今回の答弁にて「交換所行ってくるわー」ではなく「買取所行ってくるわー」にしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。
といったところでお時間です。
お目通しありがとうございました。
【 回胴小噺 】 メニューへ