[3]日工組と全日遊連の溝を埋めるために出来ること [2016/11/14(月)] |
【3者の立場】
3者の立場をまとめると、要はこういうことである。
警察はなぁなぁな試験基準だったが故、メーカーは申請用と納品用の二つの基準を設けてくぎ調整。
その納品ゲージもまた、出玉やベースの調整ができるように元ゲージの保証書においては信頼度がない。
ホールはその状況を利用して、ゲージを変え、本来ならば、変更申請が必要であるべきくぎ調整を無断で行なっていた。
お互いがお互いに甘えている場所があり、その甘えられた場所に責任が存在しているのだ。
だからこそ、「(警察も含めて)誰もが責任を取るべきだし、誰もが歩み寄るべきだ」と言ったのだ。
しかし警察は、自身の試験方法についての責任論は棚上げしていて、これまでの業界の「暗黙の了解」だった「くぎ問題」を「メーカー出荷状態」に限定することで、あくまで売る「メーカー」と買う「ホール」の問題にすり替えた。
こうして警察は、うまいこと自身の責任への追及から逃れることに成功したかに見えたが、ここへきて「そうは問屋が卸さない」と言ってきた男がいる。
民進党の初鹿衆議院議員である。
【初鹿議員の質問主意書(2回目)】
民進党を支持か不支持かとかの政治議論はとりあえず置いておいて、今回の初鹿議員の質問主意書は前回より興味深い。
前回の質問主意書は1月。
その時に出した質問主意書を元に、4月の国会答弁にて「遊技機にもスピードメーターを」という論調を繰り出し、「メイン基板に7セグ取付の地盤固め」に利用された程度にしか認識されていないが、今回は改めて、前回の内容を踏まえて、「政府の責任(=保通協の責任)」について、言及する質問が乗っかっていた。
その質問では、具体的にホール、メーカー、政府とそれぞれの責任について明らかにしていただきたいと記載されていたが、政府回答は結局「日工組からの報告の通りです」のみの一点しか回答されていなかった。
これでは、質問した方の意図にはあっていないだろうから、おそらく初鹿議員は追加で質問してくると思われる。
今後も、責任論についてはのらりくらりで逃げてきそうな気もするが、今国会で審議にはいりそうな「カジノ法案」の事を鑑みると、業界の立場をはっきりさせるためにも真摯な姿勢で自身の責任論を明確にしてもらいたいと思う。
せっかくのいい機会なのだから、このタイミングを利用して、保通協試験基準のアナログな部分(ぱちんこの場合だとくぎ)についても明確な基準を設けたらいかがだろうか。
それが、先々の業界復興につながると思うのだが…。
今回の答弁の内容では一切明確にならなかったが、この後の初鹿議員の二の矢、三の矢にはちょっと期待したいとも思う。
【終わりに】
さて。
改めて釘問題の責任論を展開させていただきました。
これでおしまいです。
というか、おしまいにしないと。
いつまでこのくぎ問題で引っ張っているんだって話ですもの、ホントに。
次このくぎ問題を書くことがあるとしたら、来年の頭。
完全撤去の通信簿になるんじゃないですかね?
もう、過去のほじくりはしたくないですもの…。
まぁ、ホント初鹿先生、ちょっとズレたこと聞いてきたりすることもありますが、今回の質問の急所のつき方はちょっと興味深いものがあります。
今後の展開を楽しみにしたいなと思っております。
まぁ、本来なら、ここでこの稿をおしまいにするところですが、となると最初のわたしの質問回答とこの本文がつながらねーじゃねーかってことになっちゃいますので、追記しますね。
今回の責任論には、当たり前ですが、エンドユーザーは入ってこないわけです。
となると、ムーブメントの起こし方としては、下から上への動きになってくるんです。
ほら、ダンス法案とかと一緒ですよ。
まずはエンドユーザーが盛り上げる。
その動きが、業界を動かす一歩になるかもしれないんです。
だからこその連打!ですよ。
当たり前のことを当たり前にしているホールが繁盛している。
この思いと、遊技が勝つだけじゃない何かにつながることを信じて、今後も業界の盛り上げの一助に連打!を成長させていきたいと思っております。
■第3打目「連打!」 11月20日(日) エンジェル武蔵小山店
わたくしも参加させていただきたいと思っております。
大したこたぁできませんが、皆様が楽しいと思える現場を作ろうと意気込んでおりますので、奮ってご参加ください。
それでは、お時間です。
お目通しありがとうございました。
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