[3]ぱちんこ撤去騒動と5.9号機問題 [2016/6/27(月)] |
【パチスロ5.9号機への道 役比モニタの搭載】
3000枚規制になるのかならないのか?
言ってしまえば、なります。
というか、性能上そうならざるを得ない。
そのキモは、今回の規制から搭載されることになった「役比モニタ」にあります。
今後は全メーカーに対して、メイン基板に出玉性能を監視できるユニットの取り付けが命じられました。
もともと、機構の調査員や警察職員がホールで確認したいデータを遊技機から出力するよう要請していたので、それが具体化したのが、今回の「役比モニタ」でしょう。
その「役比モニタ」で確認できる項目は以下の通り。
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1.有利区間比率(いわゆるARTゲーム数)
2.6000回の遊技における連続役物比率(ARTの確率)
3.6000回の遊技における役物比率(B/R比率)
4.総遊技回数(累計)における連続役物比率(累計ART比率)
5.総遊技回数(累計)における役物比率(累計B/R比率)
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さらに、この有利区間は最大で1500ゲームで終了とすることになり、現状日電協が謳っている「傾斜値=2.0(純増2枚)」を加味すると、3000枚が一応のゴールとなるので、一撃3000枚というところに持っていけるでしょ?というわけですな。
ノーマルタイプで一撃3000枚出すのは、設定が6であろうと至難の業ですから、まぁ、はっきりと高純増ATに対する規制と言えます。
というか、ノーマルタイプで一撃3000枚が出るとなると短時間出玉率に抵触するはずですから、そもそもノーマルタイプにはあまり影響がありません。
細かい技術的なところを言えば、レギュラーの在り方に多少影響が出そうな点もありますが、正直ハードの方の、しかも技術屋ではない営業のわたしが書いたら、ぼろが出そうなので避けておきます。
ご容赦ください。
で、なんでこんなもの付けさせたのかというと「低射幸性の徹底」と「不正対策(ゴト対策)」のためです。
次回の「京都のホール摘発問題」の時に詳しく触れますが、ゴトや遠隔操作に対するホールの疑いは、これだけ規制が増えてもまぁ消えませんね、ほんとに。
なので、この役比モニタをつけさせることで、取り締まる側の警察庁としては「一目瞭然」に不正の証拠をつかめることになると意気込んでいます。
まぁ、これも前回の国会答弁の「スピードメーターのない車は売れないのに、なんで遊技機はそういうメーターがないのだ!?」という質問に対する業界からの回答みたいなものです。
はっきり言って、容量の少ないメイン基板に今更、役比モニタ用の7セグつけろなんて面倒なこと言ってくれるなって話な訳ですけどね。
まぁ、言ってもしょうがない。
決まった以上はきちんと従いましょうと。
そういうことです。
【残された問題】
あとはもう、本当に早いところ、撤去に向けた条件の折り合いをつけること。
これに尽きると思います。
遊技くぎの問題で上がった70万台を年内に、役比モニタ搭載のパチスロの設置を来年の10月からと、残された時間は言うほどありません。
大手ホールには、遊技くぎに抵触する機械だけで30万台近くあるそうです。
それらを一気に入れ替えるって・・・。
一台40万円として・・・。
まぁ、ゾッとする数字ですよ。
今後、ホールは買い渋るだろうし、メーカーも今まで見たいにオラオラで売れるものではない。
そういうお互いの痛い腹を慮れるようになれば、本当の意味での「健全化」につながるであろうことを祈ったところで、お時間です。
お目通し、ありがとうございました。
【お詫び】
これまで、質問事項をメールにて募集しておりましたが、なかなか真摯に回答もできず、なんなら送っていただいたのに回答もできていないし、質問回答コーナーもない状況が続いておりますので、今回の復活を機にメールの募集を取りやめとさせていただきます。
質問したのに、回答をもらえなかった方。
本当に申し訳ありません。
わたしの不徳の致すところです。
ですが、業界に興味があり、わたしに聞いてみたいことがある人がいるかもしれないということで、コメント欄復活でございます。
点数はなしで。
だって、1点悲しいもん。
わたしは二見さんほど強い心は持っていない。(笑)
そして、わたしの方でも「二見流」にいくつか質問を抜粋して、回答していきますので、なにか聞いてみたいことがあれば、今後は以下のコメント欄に手お願いいたします。
それでは、今後とも回胴小噺をどうぞよろしくお願いいたします。
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