[4]回収機リスト第1弾と第2弾が公表、その内容を評価してみる [2016/3/7(月)] |
【似非リストが流布されるという問題】
前述の「モンハン」や「エウレカ2」のように再導入される機種というのは、「今のうちに買ってくださいよ」という中古機流通の意図が見えてきます。
相変わらず「バジリスク絆」は中古機市場においても定価以上の価格ですし、おそらく導入可能なAT機はよっぽどの事でもない限りそれなりの価格がついているのだろうと予想できます。
この中古機高騰の動きは、「高射幸性機リスト」に依存した格好です。
「使えなくなるならば 使えるうちに使っとけ 高射幸性機(字余り)」
ということなのでしょう。
そしてそのよろしくない流れが、実は「回収リスト」にも起こったわけです。
回収リストは、日工組の狙いとしては1月中に第1弾、2月中に第2弾という予定であったと聞いております。
それが、なし崩し的に伸びてしまったわけです。
なぜか?
日工組が「公式」として認めていない「似非リスト」が世に出回ってしまったから。
どこがどういう都合でそういうことをしたのかはわかりませんが、とにかく公式とは似て非なるリストが流布してしまったのですね。
その結果として、似非リストに載った機種が中古機流通において、軒並み値が上がるという事態に陥ってしまったわけです。
前述のとおり、回収リスト掲載型式の回収日程は固まっていないので、
「売れなくなるなら 売れるうちに売っておけ 回収対象機(字余り)」
これ実際問題、現場レベルで大変なことになるのですよ。
だって、回収対象機は中古機流通も完全ストップ&部品交換も完全NGですからね。
公式のリストに載っているが、似非には載っていない機種があったとしたら、ホールがもし中古機を購入して所轄署に変更申請しても、公式のリストに載っているから、変更申請NGで交換そのものがキャンセルになりますからね。
ホールとしてもなんの得もない。
なんなら、まんま中古機分損を被ることになるわけです。
目先の利益を取って大局を見失うと本当に大変なことになりますから、この辺は全商協(中古機流通管轄組合)にしっかり管理してもらうよう業界として注力してもらいたいところです。
メーカーの開発力とホールの運営力だけでは業界健全化なんて無理ですから。
【何のための進歩か?】
結局のところ、射幸性とか遊技性とかっていうのは、市場に出てから評価されるべきものだと思うわけです。
現状の市場を思えば、もっと異常極まる時代があったわけですから。
ストック機とかAT機とかそういうレベルじゃなくて、「裏モノ」って言われるものが流通していた時代があるような業界ですよ?
「必要悪」とかそういうレベルじゃないですよ。
今でいう「闇スロ」のようなものが普通にあった時代があるわけです。
それに比べれば、大きく進歩しているように見えるわけですよ。
なんのための進歩だったか?
改めて、見直しましょうよって話です。
今回の回収リストの問題もそう。
回収リストが生まれることに不利益を被るのはメーカーか?ホールか?中古機流通業者か?
いわんや、「エンドユーザー」ですよ!
これまでの規制においてもそうです。
爆裂機問題で「ウン百万」負けて自殺者を出しているのは異常です。
それをなくすための規制→変化→発展だったのではないかと。
同じことを繰り返しているように見える業界かもしれませんが、その問題の性質は明らかに変化しているし、同じことで怒られているわけでありません。
射幸の基準は時代で変わります。
その異常性を気づくのがいつなのかの問題です。
現在のトレンドにあっているのかどうかの問題です。
まだまだ濃霧に隠れた噂レベルなので詳述は避けますが、携帯ゲーム(課金可能ゲーム)も「警察庁」の管轄(=風営法管轄)になるのではないか、なんて噂が出ている状況です。(現在は消費者庁管轄)
これまた、エンドユーザーの被害状況が「顕著」だからです。
大ごとになる発端は、結局のところエンドユーザー発信です。
改めて、現在の「高射幸」と言われる時代と「遊技くぎ」が異常と言われる時代を、業界には乗り越えてほしいと思います。
それが異常か?正常か?健全か?
言葉はなんでもいいですが、それを決める発端は・・・。
そう、エンドユーザーです。
お時間です。
お目通しありがとうございました。
【 回胴小噺 】 メニューへ