[3]今後の新機種たち/業界動向雑感 [2016/1/25(月)] |
【業界団体編・健全化に向けて】
警察庁としては初めてと言っていいくらいの、ぱちんこ・パチスロ両方一斉規制。
前述のように、パチスロはうまいこと規制に合わせてきました。
これが市場でどうなるかは現時点では何とも言えません。
現状販売されているゲーム性で終わりとは、到底思えませんから。
これで良くなっていってくれればそれで万々歳なのですが、ぱちんこの釘問題以降、実に業界団体全体がピリピリしているのが現状です。
特にその緊張状態が顕著なのが、ホール側の組合連合である「全日遊連」。
今回の釘問題において、「メーカーにこそ大きな責任がある!」と拳を振り上げていたし、当初はおそらく警察庁の方向性もそうだったわけです。
警察庁も「撤去リストつくれ!」と「日工組」に丸投げたわけですから。
でも、もしそんなことをしてしまったら、ホールも回らないし、メーカーも経済的にも生産的にも影響大となるため、「あんまり、メーカー、メーカー言わないであげて…」となったのが、今なわけです。
で、日工組の側に追随したのが、全日遊連を除くホール5団体だったから、年末の記者会見に全日遊連は欠席したわけですね。
もちろん、総会前で全日遊連として総意が取れていないという大義名分はありながらも、「まんま日工組の言いなりには・・・」という思いが匂うわけですな。
そして、その思いはまだくすぶったまま。
どこで折り合いをつけるかの決着がついていない状況なのです。
日工組としてはあまり全日遊連を刺激したくないけど、全日の言いなりにもなれない、といういかんともしがたい状況。
ただし、どういう方向にまとめるかはともかくとして、ぼちぼち業界全体として釘問題を含めた「健全化の回答」は出ます。
今月末には必ず。
【業界の指針を決める賀詞交歓会】
1/26(火)だったかと思いますが、業界全団体の集まる
「賀詞交歓会」が行われます。
その場では、毎年恒例となっておりますが、必ず
「行政講話」として保安課の課長ないし課長代理の講話が行われるわけです。
その行政講話は、毎年その年の方向性を決めていると言っても過言ではないので、そこで6団体合意だけではなく、業界全体の「健全化」を宣言するはずです。
メイン基板移行への方向性もその時に話がありましたし、「釘問題」に関しても2015年の賀詞交歓会で小柳課長が講話でメインにお話しした話ですから。
要は、年始に業界に対してその年の宿題が出されるようなものです。
その宿題の回答をできるだけ早く提出しないと怒られるわけですな。
まぁ、その速度は警察だけではなくて、政治的な絡みも出てくるわけですが…。
とりあえず、現時点では「釘問題」をクリアさえできれば、業界的には合格点でしょう。
なので、その賀詞交歓会で「段階的な」撤去機種リストも出さないとまずいわけですね。
その時は、おそらく全団体合意のはずです。
じゃないと、撤去スケジュール組めませんからね。
撤去に向けてはこれから少しずつまとまっていくはずですから、その時を待つことといたしましょう。
あとは、賀詞交歓会後の各団体の動き。
この辺を興味深く見守っていくことといたしましょうか。
また次回以降で、業界団体にも触れたコラムをお届けできればなと思います。
それでは、今週はこの辺でお時間です。
お目通し、ありがとうございました。
【 回胴小噺 】 メニューへ