[4]釘問題のゆくえ〜警察庁の狙いはどこに?〜 [2015/11/23(月)] |
【お先真っ暗か?はたまた巻き返すか?】
どこに妥協点を持ってくるか、そして、自浄作用において、業界が今回の警察の指導の本気さをうかがい知れるかが大きなポイントになるかと思います。
「現在の市場設置台においては『CR○○』が断然ダメです! 取り急ぎそれを強制撤去します!」なんてことになったら、「ミイラ取りがミイラ」になるだけです。
だって、生贄をさらしても、他の台だって生贄と同じような仕様になっているのですから。
だったら、いっそのこと「全部そういう仕様です」ってことを認めてしまえばいい。
「これまでの警察庁様の寛大な処置によりホールもメーカーも甘えてきましたが、これからは心を入れ替えて、低射幸性及び釘の問題にきちんと対応できるような仕様に切り替えてまいります」ってくらいにへりくだれば、無下には「No!」と言えない立場に警察だってあるわけですよ。
言いなりになるならば、規制を緩和していただけるだけの材料はないわけでもないのです。
メーカーだって、ホールだって。
巻き返す材料は残っていると思っています。
メイン基板移行だって、最初は「2年かかる」って言っていたのに、もう「山佐」だって「大都」だってうまく移行させたわけじゃないですか?
となれば、ぱちんこだって、釘以外のところに活路を見出すことだって可能になると思うわけです。
それは、「ハード面」での開発なのか、はたまた「ソフト面」かはわかりませんが、メーカーの方から入ってくる話だと、
「いまさらな感じで、厳しい指導だとは思うけど、ぱちんこの開発が絶対に無理とも言い切れない」
ってことでしたからね。
まだ、死なないし、死ねないでしょう、業界は。
だって、もしぱちんこが全面的になくなったとしたら、愛知県自体がどうにかなるレベルなのではないかというくらい、愛知県にはメーカーのみならず関連企業が山ほどありますからね。
製造業においても、愛知県は「車⇔ぱちんこ」でくるくる回っていますから。
製造側からしたら、「営業稼働」を止めないために、相互に影響しあっている製造業者が沢山あります。
その片翼が無くなったらと思うと、ちょっとゾッとするレベルです。
なので、希望も込みで巻き返してほしいのが本音です。
【田沼意次か?はたまた大岡越前守か?】
今回の警察庁からの行政講話(警察からは絶対に指導とは言わない)は、これまでの「ぱちんこ」というもののあり方を根本的にひっくり返すような話でした。
極端な話、ぱちんこから釘が無くなるような話になるかもしれませんし、ぱちんこにも「設定」というものが生まれることになるかもしれません。
現状ではなんとも言えませんが、とにかくメーカーもホールも今回の「お裁き」を受けて態度を改めるならば、それは業界だけではなくエンドユーザーも巻き込んだ、全体が良くならなければ意味がありません。
警察も含めて、もしどこか一つのグループだけが甘い蜜を吸うことになり、遊技人口回復や業界のイメージアップにつながらないのであれば、今回のお裁きは米問屋が儲かり、さらに一部の政治家が私腹を肥やし(=賄賂)、なのに民衆の生活はひっ迫して「民衆一揆」につながったような、「田沼意次の圧政」なってしまうでしょう。
しかし、今回のお裁きで「あれ?全然いけんじゃん?ぱちんこ・パチスロ面白いじゃん?」ってなったとしたら、大岡越前守よろしく、「弱者」のためのエンドユーザーを救うための名お裁きになるのではないでしょうか?
であれば、将来こんな会話が聞こえるようになることを夢見て締めることといたしましょう・・・。
エンドユーザー :
「最近、ぱちんこは健全で楽しいものであると再認識させていただきました。 それもこれも、あの時の警察庁のご指導があってのたまもの。 まさに大岡越前に劣らぬ名お裁きでございましたぁ〜。」
警察庁 :
「いやいや。 そなたたちが言うほどの事をしたわけでもないのだ。 当たり前のことをしたまでなのだ。 相手がぱちんこ屋であろう?」
「少々、強めに『釘を刺しておいた』」
お時間です。
お目通しありがとうございました。
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