[3]北斗・吉宗の2大巨頭に挑むため [2015/4/6(月)] |
業界的にストック機というものが繁栄していた時代、メーカーは「打倒!北斗の拳」「打倒!吉宗」を合言葉に、良きにつけ悪しきにつけ、今より高頻度で新台が販売されておりました。
販売数字だけを見れば、結局その2大機種を超える機種が出てくることはありませんでしたが、「ストック機」というだけのくくりの中で、各メーカーがこぞってその2機種を超える台を作ろうと躍起になっていました。
1ビッグMAX711枚出る台が出れば、「なんだ…。吉宗のパクリか…。」と言われ、細かいボーナスの連続で出玉を増やすタイプが出れば、「これなんて北斗www」と揶揄され、早いゲーム数とはいえ、高確率の連続や連荘ゾーンの深いゲーム性だと「波がマイルドで面白くない」なんて声が聴かれた時代でございました。
結局のところ、出玉以外でのゲーム性では上記2機種に及ぶものはなかなか出てきませんでした。
「なにかメーカーとして特徴のあるものを!」
「ゲーム性以外のところで座ってもらえる台を!」
と思ったメーカー各社が思いついた方法が、「肖像権を利用してのタイアップ機」でした。
「吉宗」という、大都技研の生み出した強力オリジナルコンテンツ。
「北斗の拳」という、サミーの版権を使った台の妙。
この二つに勝つには、「キャッチ―な有名人・芸能人を使って他社とは違う色を出そう!」という方向性でした。
今でこそ、AKBや吉本芸人など、現在でも人気のある芸能人を使うのは普通になってきました。
しかし当時は、ぱちんこ・パチスロに使われる芸能人=落ち目の芸能人という印象が強かった時代でございます。
なかなか、旬な芸能人がタイアップに使われることはありませんでした。
そもそも、芸能人としてぱちんこやパチスロのイメージのある人が少なかったわけで、そら、タイアップにも選ばれにくいわけです。
しかし、とあるメーカーが「当時は」流行りであった芸能人のタイアップ機をポンポンと連続して出してきます。
正直、「そんなイメージあったっけ?」な人たちです。
その2機種というのが、
「安西ひろこの黄金の秘宝」
と、
「シンドバットアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか?」
という、ギャル系雑誌のカリスマモデル(当時)と若手実力派女優・タレント(当時)のタイアップでした。
今で言えば誰でしょう?
本田翼と能年玲奈がいきなりパチスロになる感じとイメージしていただけたらいいでしょうか?
ええ、当時おそらく誰もが思っていたはずです。
「安西ひろこも榎本加奈子もいらないんじゃ…」
特にゲーム性において必要に迫られている感じもないし、そのころ映画やドラマで似たような設定の公開・放映があったわけでもありません。
なのに、タイアップに選ばれたわけです。
いったいなぜ?
芸能事務所からの猛プッシュがあったから?
タイアップ芸能人自身がパチスロを好きだった?
企画・開発の方に当人とつながりがあったから?
残念!
どれも不正解でございます。
理由は、至極単純。
「わたし、あの二人のファンだから、是非あなたの会社で起用してほしいわ(はぁ〜と)」
「おう!作ったる!作ったる!」
なんて、会話があったかどうかはわかりませんが、似たような事実があったのだろうなんて都市伝説が生まれた位、そのメーカーのトップに力があったという事です。
実際問題、「前段方式」という「レバーオン」の時点で成立役が決定されるというパチスロの発展に必要不可欠な発明をした人でもあります。
「俺がそうしたいといったらそうしたいんだよ!」と言っても過言ではありません。
機種名書いといて、メーカー名書かないのもどうかと思いますが、私自身の口からメーカー名を書くのは避けさせていただければと思います。
読者の皆様も、コメント欄で書かないよう是非ご協力いただければと思います。
どうして書けないかって?
「書いてみてごらんなさいよ。 お台場で袋叩きにあいますよ。」
お時間です。
ご拝読ありがとうございました。
【 回胴小噺 】 メニューへ