[3]警察庁の指摘事項を受けて、さてメーカー各社腕のまくりどころ! [2015/9/28(月)] |
「AT/ART−Bは来年7月まで販売できるなら、販売時期ずらせばいいじゃん!?」
って思われることでしょう。
わたしもそう思います。
ただ実際問題、「通常時出玉率<100%」というのは、簡単ではないみたいなのです。
某メーカーがすでに申請不適合をもらったみたいですから。
もともと、「いきなりサブ管理からメイン管理にしたら2年かかる」なんて言われていたことですから、一気にシフトチェンジするのはやっぱり容易ではないという事でしょう。
ただ、まぁ、警察庁の見解としては現在のメーカーの姿勢は「評価されている」ようです。
とにもかくにも「射幸性の抑制」を目標とする方針に対しての答えが現行基準機であり、今後、メーカー各社の目標はそこからさらに出玉のスピード感を下げたものを作っていくわけです。
それが市場でどういう評価をされるかはさておき。
現行の機種においては、頻度はどうあれ「2万枚」出る可能性のあるものが市場にあるわけですから、その機種と比較した時に「5.5号機」がどういう評価を受けるか?
そのための「通常時出玉率≧100%」だと思っていただければと思います。
【「通常時出玉率<100%」に向けた指導】
評価されているとはいえ、満足はしていないわけですから、現行機においても「指導」は出てくるわけですよ、警察庁の方から。
ざっと書くとこんな感じ。
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‐天井到達時の期待枚数が多すぎるのでは?
‐ART中の押し順ミスからの復帰困難な仕様はユーザーに損があるので対策を。
‐設定変更後の状態においてリプレイ高確率になる仕様は、ホールにモーニング的な利用を促しているのでは?
‐小役との同時当選時のボーナス図柄の引き込みが、押し順によって違ってくるのはなぜ?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
といったところです。
正直、この指導を初めて見たとき、生意気ながらこんな風に思ってしまいました。
「保通協も警察庁も、だいぶ業界のこと調べているのだなぁ」と。
これまでも、仕様というものに対しての指導は数多く受けてきたのは事実です。
しかし、時として「?」な指導も多く、開発レベルの人間ですら「なぜ、こんな指導を・・・?」っていうものもありました。
ところが、今回は出玉性能に対してかなり具体的になってきています。
「天井到達時の期待枚数」なんて、ちょっとした攻略誌でもなきゃ出てこないのではないでしょうか?
わざわざ明言してくるあたり、警察庁の今回の指導に本気さがうかがえます。
現行のメイン管理にてこういった指導が出てくるという事は、今後も「パチスロの出玉推移のマイルド化」は続くでしょう。
その結果として、メーカーはどうしましょう?
今のままでいいのでしょうか?
そんなわきゃございませんね。
【活路を見出すべきは・・・】
パチスロの醍醐味はどこに集約されるのか?
出玉の大量獲得?
いや、これはもうお上が認めてくれない。
となると、求められるのは「長く遊んでも飽きさせない法則の多様性」だったり、「ふとした時に感じる違和感」だったり、そういった遊技者の「射幸」ではなく「興味」をそそる仕様が求められるのでしょう。
結局のところ、いつ光るのかわからない「ハイビスカス」や「GoGoランプ」に思いを馳せたり、しれっと降臨する「リーチ目」だったり、液晶機であれば出目と演出の違和感だったり。
そういう「おっ?」って思わせることのできる仕様しかやりようもないのでしょう。
となれば、やはり基本的にはノーマルタイプにて、ボーナスに至るまでの過程に多様性を持たせること。
ここが今後メーカーに求められていることだろうと思います。
実際問題、例えば「HANABI」であれば、ほぼ今回の指導をクリアできています。
私事ではありますが、「昼休みHANABIで1本限定勝負!」なんてやってみたりしていて、この「昼休み」だけでみれば、現状プラスを維持している奇跡。
ほかは筆舌に堪えませんが・・・。
投資上限を決めて遊びのルールを設ければ、遊技性は保たれます。
メーカーも多種多様な仕様を今後も考えてくることでしょう。
我々エンドユーザーも、遊び方のルールを持って「ぱちんこ・パチスロ」を楽しめたらいいんじゃないでしょうか?
エンドユーザーが楽しむために作るルールには法的拘束力はございません。
遊び方は、その人の付き合い方ひとつで変わるものだと思います。
パチスロは打つだけが遊びだなんて、もったいないとも思います。
皆で勝った話を共有したり、負けたあいつを慰めたり、新台の解析についてあーでもないこーでもないって話をしたり、そんな話が酒のつまみになったり・・・。
そういう、「きっかけ」になれば、ぱちんこ・パチスロってもう少し評価されていいと思うのですよね。
そしてそういう場を、このサイトや「連打!」を通して提供できるようこれからも頑張ってまいります!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
といったところでお時間です。
お目通しありがとうございました。
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