[3]好調ユニバが急ブレーキ!? サミーは反撃の狼煙となるか? [2015/9/7(月)] |
【サミーは9月以降で反撃へ】
おそらく、今回の
「北斗の拳〜強敵〜」にてよっぽどの事でもない限り、サミーは「2015年度」のパチスロ販売台数トップを取るだろう。
市場規模でいくと、どう考えても1機種で「10万台」売れる時代ではなくなってしまったから。
そんな中、北斗強敵は現時点で8万台弱。
市場で評価されれば、計画通り8万台は売り切れる格好ではないだろうか。
「北斗は裏切らない」というか、「裏切られたら目も当てられない」のがサミーとしての偽らざる本音。
今年はにっちもさっちもいってないサミーは、ここで何とかしないと、企業としてもどうにもならない。
現時点では「微風」かもしれないが、「北斗の拳」以外のところも現状は悪くはない。
前回記事にて書いた「タイヨーエレック」製番の申請適合も含めて、サミーとしての申請が軒並み通り始めている。
ようやく、トップメーカーらしい勢いが出始めた感すらある。
サミーにとっては「北斗」以降がどういう評価をされるかが勝負の分かれ目だろう。
ぱちんこでは新枠の開発にも乗り出しているという噂もあるし、新枠となると期待されるのは・・・。
ヤツである。
状況が似ている。
4号機時代に「やばいんじゃない?」と言われていた時に出た「4号機・北斗」が大ヒットし、その相乗効果で出たぱちんこ北斗まで売れた状況に。
スロ好きがオカルトめいたジンクスに頼るのもおかしな話ではあるが、先ほども書いた通り、「1機種」でどうにかなるのが、業界である。
過去には「ニューギン」だって「サンセイR&D」だって、「終わった」と言われていたのである。
それが、今やぱちんこにおいては「ニューギン様」「サンセイ様」なのだ。
サミー復興の狼煙は、着々と上がってきている。
【ユニバじゃない?サミーじゃない?中堅メーカーの強み】
ここのところ、業界でよく聞くのが、「KPE」と「オーイズミ」。
「何でですか?」と聞いてみると、「なるほど。納得」と膝を打った。
両社とも、特に「遊技機事業」が会社においての一番ではない、という事。
KPEの親会社は、言わずもがなの「コナミ」だし、「オーイズミ」は「関連事業」が横ばいに好調。
となると、娯楽産業において2足も3足もわらじがあるのは、現況においてはプラスになるだろうということなのだ。
「非採算」にならない程度に続けていくというスタンスは、もしかしたら縮小傾向にある遊技機事業においてはバランスが一番いいのかもしれない。
現時点でホールの数は11,000を切っている状態。
その中で、「1機種1万台売れれば御の字。年間で3機種も出せたら、超ラッキー。」みたいな感覚は、今後のトレンドになっていくのかもしれない。
【残るは規制の網】
最後は結局のところ、警察がどこまで業界の襟を正してくるかが問題だろう。
今回、初めてと言っていいくらいに「ぱちんこ・パチスロ」両方を規制してきた。
これまでやってきた業界の政策にご立腹というか、方向性が違うと怒りをあらわにしたわけだ。
現時点でも「ぱちんこの釘問題」に「パチスロの出玉規制」と、規制の網の目の縮小は終わっていない。
となると、どこまでの「自主規制」でストップをかけて、どのタイミングで業界に「アメ」をくれるのかが、焦点になってくる。
「アメをほしがる時点でナンセンスだ」と言われるかもしれないが、今後も業界的に自主規制は続いていく。
運用面で言えば、東京のホールでも「等価交換原則禁止」の方向に向かうなんて噂も出てきた。
それだけが業界を良くするほど甘くもないが、「非等価」でも遊べる機種というのをメーカー側も考えなくてはいけなくなったし、ホール側も10000円使って5000円バックでも満足させられる機種構成を考えなくてはいけなくなった。
なんとなく、業界の向かいたい道は見えてきた気がする。
「ぱちんこ・パチスロの大衆娯楽化」であろう。
若者離れが進む業界市場でどう評価されるか?
それが、業界復興のカギになってくれればいいと切に願う。
といったところでお時間です。
お目通しありがとうございました。
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