[2]バグは天下の回り物 [2017/10/5(木)] |
>今はゾーンが強い台というのはないと思いますが、開発者だけが知っているゾーンはありますか?
開発者しか知らない情報というのは、「媒体を通じてユーザーに発信されている情報以上にある」というのが答えになる。
特に、機種の人気がなくなってしまったりなど、そもそも需要がなければ解析情報は必要ないため、世に出ることはなくなってしまう。
ただし質問の内容はゾーンについてだが、このようなゲーム性の根幹に関わる部分は、定番の部分ではあるので、よっぽど酷い数値でもない限りは公開されているイメージだ。
しかし実際、導入初週などは開発関係者でもない限り解析情報は出回ってないので、この時期は設定差やゾーンなど、開発しか知らない状態である。
ただ、思ったより有利に感じたことはないかな〜。
実際設定推測して、これが出てないから…とか自分しか知らないという有利を活かそうと変に弱気になってやめたら、後でメチャクチャ出されて咽び泣いたりする経験は数知れず…
基本的に、ほとんどの機械は短時間で設定推測なんてできない作りになっているので、初週なんかは素直に打ち込んでみる姿勢の方が大事だったりする。
>通常時が苦痛、小役が空気、強チェが仕事しない、設定1で打って見たのか開発陣?
なかなか手厳しい質問だが、恐らくどのメーカーでも試し打ちの際に、設定1は必ず打っているだろう。
ただ、質問にて指摘されたような機械が実際多く存在しているのも事実である。
要因の一つには、開発者の慣れというものがあるだろう。
というのも、最初は打っていてキツイと感じていた部分も、2回目・3回目と重ねていくと徐々に慣れてきてしまい耐えられるようになってきてしまうというものだ。
そうしている内に、ユーザーもこのくらいは耐えてくれるだろうと勘違いしてしまうことがある。
しかし、実際は新台スピードの速い昨今では、1回目で苦痛を与えられたらその後触ってすらもらえないという可能性も大いにある。
なので、初打ちを想定してデリケートに扱うべきだろう。
私も、市場に出て改めて気づいたケースもあるので、この点は気を付けていきたいと思う。
>開発者としてのイミソ―レの見解はいかがですか?クロorシロ?
黒。
明らかにノーマルタイプの挙動じゃないだろうな…
社内でも話題になって実際打ちに行った人もいたけど、やはりドーピング間違いなしの挙動だったとか…
私もそそられたが、「黒=基本は抜くために存在している」と考えると、わざわざ遠出して行きたくないよなーと。
そもそも、こんなわかりやすい挙動の台ばかり取り上げられているが、実は長期設置されている台なんかは結構危ないのだ。
わかりやすい極端な挙動だけが黒なわけではなく、例えば設定6確定演出が出たのに全然出ないとかの方が、実はホールにとって圧倒的にメリットがあるだろう。
長期設置のヒット機種などは地味だが、そんなドーピングの方が店の宣伝にもなるし、なおかつ粘ってくれて回収もできると効果的だろう。
実際、下取りをした機械の基板がおかしくなっているなんてことも…
まあ、リスクも十分あるのでそうそうないだろうが、あなたの打っているその台も、実は裏返っているかもしれない。
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