[2]スロット開発の流れ [2017/9/21(木)] |
そして二つ目。
>何故メーカーは機種の全解析を数年経っても開示しないんですか?
これには、いくつか考えられるケースがある。
@人気がない機械のケース
これは先ほどの話同様、早々に稼働を落とした機械などは、雑誌側に切られてしまうからである。
雑誌のページ数は有限なので、ユーザーが見てくれない不人気機種については解析が出揃わなくとも載せる必要がないということになる。
Aあえて出していないケース
これは、所謂「わざと出さないケース」である。
何故そんなことをするか?
それは、見ないほうが幸せだからに他ならないからだろう。
テーブル解除率の詳細が出ていないものなどは、「見たら打ってくれないんじゃ?」という恐怖が広報担当の頭をよぎったんだろう…
まぁ、解析を全部出さなきゃいけないという法律があるわけじゃないから、問題はないんだが…フェアじゃない気はする。
正直、テーブル解除率くらいは教えてくれと私も切に願う。
お次はこちら。
>開発側の手応えと実際のヒット機種は比例してるものなんですか?
これは、なかなか難しいところである。
我々も途中段階で、何度も試打を行ったりするのだが、やはり試行回数が足りなかったり、お金をかけていない分どうしても見えてこない部分もあったりする。
私にも、自分の作った機械をホールで打ってみたら思ったよりキツイ、という経験があった。
ずっとその機械ばかり触っているから慣れてしまうという側面もあり、案外客観的に見れなくなってしまうということがある。
だから、手ごたえがあっても必ずしもヒットするわけではないと言えるだろう。
ただし、手ごたえのないものに関しては、ほぼヒットしない。
これは間違いないぞ!
最後の質問だ。
>開発した台って自分で打ちますか?
これも人それぞれだなー。
私は、正直自分で作った機械はあまり打ちたいという気にならない。
理由としては、年単位で触ってきているからやはり若干飽きてしまっているということがある。
おまけに解析も全部頭に入っているし、どうすれば出るかもわかってしまっている。
さらに、悪く言えば超えるべきハードルを考えるとうんざりしてしまうところもある。
知らないくらいの方がちょうどいい気質なのだろう。
ただ、ホールデビューした際は必ず打ちに行く。
その時はまぁ、さすがに感無量だ。
一方、自分の作った機械をとことん打つという人もやはりいる。
自分で作った物を、自分が一番楽しめるんだから、ある意味うらやましいと言えるだろう。
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