[1]新台に起きている異変/6号機開発の苦悩 [2018/3/1(木)] |
「新台は出る!」なんて言われていたのはひと昔前の話。
というのも、新台はみんな打ちたがるので、別に設定を入れる必要なんてなく、「しっかり動くうちに回収しておこう」、これが市場における暗黙のルールみたいなものであった。
ところが…
最近はどうも状況が変わった。
以前のコラムで、開発で参考にしているSISデータというものがあるという話をしたと思う。
これは簡単に言うと、全国のホルコンデータから稼働や粗利の状況を集計したデータだ。
その中で、粗利に関してはマイナスになることは基本なく、あったとしたら何かしら設計ミスをしているかもしれない…というような話をしたが、今まさにそのような状況が新台に起きている。
SISデータにおいて、
ここ最近の新台の粗利は、軒並み初日に店側のマイナススタートとなっている。
Aタイプが多いこともあり、多少甘めに動いていることもあるのかもしれない。
しかし、それだけでこんなに複数の機械で同じことが起こるはずがない。
この事象の表わす答え…
それは、
ホールが新台に設定を入れているということに他ならない!
そーなのよ!
今、新装初日にめっちゃ設定入ってるのよ!
え? なんで急に設定が入り始めたかだって?
そりゃ決まっているだろう。
新台は極端に少なく、5.9号機ART機は集客できないから少台数で十分。
他の店舗もあまり買わない。
一方、イベントもできないし、旧台はみんな飽きてしまっている。
今のホールは、入れ替え費用は少なくなっているが、同時に集客する手段も完全に失っている。
そうなると、もう半ばヤケクソ気味に新台のAタイプに設定を入れる。
その結果安定して出て、それが粗利マイナススタートという結果につながっているというわけだ。
というわけで、今打つなら間違いなく新台のAタイプがおすすめである。
みなさんこんにちは。
こういう、スロットを打ちたい時ほど仕事を抜けられない男、設定六郎です。
生き地獄かな?
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