[2]「オカルト」と「法則性」の違い [2016/1/22(金)] |
「法則性とは、全体を俯瞰して見た時にそこにあるものの事を言う」
「自分に都合の良い事実だけを集めて何かを語った時に、それはオカルトになる」
ちょっと格好つけて書きましたが、これが私の考えです。
例えば、HANABIの島でスランプグラフを見ていると、2000枚くらい右肩下がりに吸い込んだ後に短時間で1000枚くらい出ている台が5台あったとしましょう。
この事から、
「当日、2000枚吸い込んでいるHANABIはそこから1000枚くらい出る事が多い」
という攻略法を導き出したとします。
この攻略法を、「法則性」と呼ぶか「オカルト」と呼ぶか?
恐らく多くの方は、直感的にこんな攻略法はオカルトであり、馬鹿げた攻略法だと感じるのではないか思います。
それは何故でしょうか?
2000枚を右肩下がりに吸い込むような台は低設定である可能性が高く、低設定であれば、その5台以外の2000枚吸い込んでいる台を全て確認した時には、その後1000枚出る台よりも、出ない台の方が多いであろう事を経験的に知っているからではないでしょうか。
仮に上記の条件のHANABIを500台並べたとしたら、攻略法のような挙動を示す台はよくても1割程度ではないでしょうか?
その1割だけを見て、「2000枚吸い込んだ後のHANABIは出る」と言うのがオカルトで、全500台を見て、「2000枚吸い込んだ後のHANABIは9割出ない」と言うのが法則性なのだという事です。
ここで私が言いたいのは、例えば角台に高設定が入りやすいのかどうかという法則性を考えるにあたって、「過去5年分に遡って全ての日のデータをサンプルにして確認しなさい」という事ではありません。
そんな事は不可能ですし、先ほどの例でも500台を1000台にしたらどうか、2000台にしたらどうかとやっていってはキリがありません。
私が言いたいのは、「あの日は角台が高設定だった、この前も角台が高設定だった、昨日も角台が高設定だった=だから今日も角台が高設定に間違いない」と考える時、どうしても忘れがちになってしまう「角台が高設定ではなかった日の事も忘れてはいけないですよ」という事です。
そこを忘れてしまうと、角台=高設定というオカルトになってしまう訳で、例えサンプルは少なくとも知りえた情報を全て加味した上でそこにあるものを法則性と呼びたい、というのが私の回答になります。
まぁ、ちょっと大袈裟だったかもしれませんが、やっぱり人間どうしても自分に都合の悪い情報はなかった事にしてしまいがちだと思いますので、この連載においてもそのような事のないようにという戒めの意味も含めて今回字数を使って書かせて頂きました。
設定判別なんかでもそうですが、どうしても数値の良い要素だけを信じて粘りたくなってしまったり、800回転嵌まっている合算1/140くらいのジャグラーを見つけて、「嵌まる前までは高設定」とか言って打ち始めちゃう事がありますよね。
そんな時にも、今回ご紹介した「全体を俯瞰して見る」という言葉を思い出して頂けたらと思います。
というところで、また真面目な話が続いてしまいましたので、この辺りで先週の実戦結果のご報告に移りたいと思います。
なんか立派な事を書いて偉そうになっちゃいましたが、現実世界の私は未熟者な訳でして、先週の実戦はぶっちゃけ良いとこ無しでした。
とは言え、事実をありのままにお伝えする事もまた必要かと思いますので、少しだけお付き合い頂ければと思います。
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