[1]園長列伝≪その3≫ 〜園長 VS マナー悪軍団〜(後編) [2016/12/2(金)] |
<前回のあらすじ>
マナ悪軍団を懲らしめるべく、彼等がイベント期間中に着席しそうな台を予想して、そこに低設定を投入するパチスロ店「トレジャー」。
3日間のイベントの初日。
彼等の好んで座るキンパル・吉宗の前日ハマり台に低設定を投入したところ、それらの台には見事マナ悪軍団の面々の姿が。
狙い通りの結果に気を良くした私達は、イベント2日目も彼等が今まで敬遠してきた機種を全6にする事を決めた。
一方、死神のノートに記載された台番のほとんどは、彼等の好んで座るキンパル・吉宗・北斗の拳のものだった。
〜デスロノート〜
そのノートに書かれた台番は翌日「設定1」になるという死神のノート。
<イベント2日目>
この日は土曜日。
開店時刻ちょうどに私が「トレジャー」に到着すると、そこには設置台数以上の人の列が待ち構えていた。
私はその列の一番後ろから店内に入場すると、キンパルのシマに彼等の姿を探す。
「1131番台……、1139番台にもいない……」
1131番台と1139番台は、共に前日800Gオーバーのところで閉店。
前日のボーナス確率からストックもたくさん溜まっていそうに見えた為、自信を持ってノートに記載した台番であった。
にも関わらず、そこに彼等の姿はない。
「アイツは必ず今日の状況を見て対応してくるから。」
園長の昨日の言葉が頭をよぎる。
続いて私は、吉宗のシマ、北斗の拳のシマと彼等の姿を探し求めたが、マナ悪軍団のボスである影山の姿はもちろん、他のメンバー誰一人としてその姿を見つける事はできなかった。
店内は、人とすれ違う事すらままならないほどの混雑ぶり。
その中で、特定の人物を、しかも台に向き合う後姿だけで探し出す事は困難を極めた。
昨日はキンパルのシマにいるだろうという検討が付いていたからこそ、容易に見つけ出す事もできたが、今日は既にその当ても外れている。
店内を1周、2周と周回するも、なかなかその姿は見つからない。
この店内にいる事だけは間違いないのだが……
私が半ば諦めかけてトイレに向かおうとすると、昨日と同じ「金札」に関するアナウンスがホール内に流れる。
「お客様にお知らせします。 間もなく約5分のお時間で朝一チャンス札を回収させて頂きます。 チャンス台の確認がお済でないお客様におかれましては、是非今一度店内データ機器の上部にご注目下さいませ。 繰り返します……」
この日、金札が挿された全6シマは百景とスーパービンゴ、それにジャグラーの合わせて3シマ。
これらは、決して彼等が座る事はないだろうと選ばれた3機種である。
それ故、そこに彼等の姿を探していなかった事に私は気が付いた……
次のページへ
【 6の付く日はお先に失礼します 】 メニューへ