[3]バジリスク絆の高設定を巡る攻防 [2016/11/11(金)] |
その30分後。
1番台〜3番台の3人組が何を思ったのか、突然離席。
3台とも、悪くても設定4、あわよくば設定6もあるんじゃないかという挙動であっただけに、私は自分の幸運を神に感謝しつつ、3台の中で最も挙動の良さそうな2番台に移動した。
ホクホクしながら、打ちはじめるものの……
さらに15分後。
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●1番台 : カップル(女性)
●2番台 : 私
●3番台 : カップル(男性)
●4番台 : 空席
●5番台 : 空席
●6番台 : 若者3人組みの一人
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なぜかカップルに挟まれた??
離席していった乗り打ち3人組の一人が、BC5スルーで捨ててあった私の台に着席するのはまだ分かるとしても、なぜカップル(女性)はあれだけ大喜びしていたのに、5番台から1番台に移動してきたのか?
そもそも、なぜ乗り打ち3人組は、挙動の良さげな1番台〜3番台を止めて、離席していったのか?
もうキュゥべえじゃなくても訳が分からない……
私の頭の中が?マークで埋め尽くされる中で、不意に現れる同色BC。
高設定の証である謎BCなのか、混乱のあまり当選契機役を見落としただけなのか……
余計な事を考えていると、往々にしてこうなるものだ。
私は一旦落ち着こうと、自動販売機へと向かい、ペットボトルの水を購入した。
ペットボトルのふたを開け、それを勢いよく喉に流し込む。
店内を一周見て回り、絆のシマへ戻ると、空き台だったはずの5番台に着席する客の姿が。
それは、乗り打ち3人組のうちの1人、1番台を打っていた若者だった。
<全てのピースが1つに>
結局、わずかな間に、シマの左側半分と右側半分に座っていた客が丸々入れ替わる事となった。
5番台に座る若者の行動から遡って考えていくと、乗り打ち3人組はカップルの動向を見て5番台が設定6だと思ったのではないだろうか。
そして、おそらく設定6がこの小さな6台シマに複数あることはありえないと考えて離席していったのだと考えれば、その後の行動の辻褄も合う。
しかし、それこそがカップル2人の仕組んだ罠。
振り返って考えてみれば、彼氏の方は液晶下部のリール付近に手を当てて、彼女の台を覗き込んでいたし、3人組の方から見たら液晶上部、残りベル3で撃破達成の部分しか見えないようになっていたのではないだろうか。
早々と彼女が5番台から離席した事から考えて、彼女が設定6ではない事がわかっていながら大喜びしていたという事は間違いないと思われる。
となると、なぜそんな事をしたのだろうか?
答えは一つしかないだろう。
<閉店間際>
結局、終わってみれば1番台は3箱満タン、3番台も4箱半と、カップル2人は大勝利。
そのおこぼれを頂戴した私の2番台も3,700枚ほどの出玉を手にし、最終的には3台とも偶数上で間違いないであろう挙動であった。
そして、気になる5番台はと言えば……マイナス5,000枚。
そのうち2,000枚はカップルが投資したものであるにせよ、若者3人組が打ち始めてからも3,000枚を飲み込んでいた。
にも関わらず、乗り打ち3人組は終日5番台を打ち切ったのだから、設定6と確信していた事はもはや間違いないだろう。
換金所で私の前に並ぶ彼氏の姿に気付き、私は思い切って彼氏に話し掛けてみた。
「お互い朝一はあれでしたけど、たくさん出て良かったですね。」
ほぼ終日、隣り合わせで打っていた仲だ。
相手も私の事は認識してくれていたのか、スムーズに会話に応じてくれた。
「こちらは2台とも設定6かなって感じでしたけど、そちらもですか?」
彼氏は弱チェの出現率等のデータを教えてくれた。
「ところで……」
私が本題に入ると、彼氏は予想通りの答えを返してくれた。
彼女も6確演出ではない事は分かっていたが、さも6確演出が出たかのように振る舞う事で、3人組が高設定と思しき台を止めてくれる事を期待したというのだ。
彼氏が言うには、あの3人組とはよく顔を合わせるそうで、以前彼等が3ベル台をハイエナしていたのを見て、今回の作戦を思い付いたという事だった。
それにしても、こんな漫画みたいな出来事が現実世界でも起こるとは。
恐るべきはあの女性の演技力。
騙し合い・殺し合いの修羅の道は、忍びの世界だけではないと学んだ一日だった。
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