[2]勝つ為に、あえて稼働を減らしたその理由 [2016/7/29(金)] |
さて、こんな事を言うと皆様の心の声が聞こえてきます。
「攻略ライターなんて稼働してなんぼやろ!」
「打たなかった理由なんか掘り下げてもしょうもなかろう!」
しかし、私が稼働しているのは「等価交換のホール」となります。
当たり前の事ですが、等価交換のホールであれば、そうでないホールと比較して、同じ枚数のコインでより多くの現金を手にする事ができます。
そしてその裏返しとして、高設定台の台数は等価交換のホールの方が少ないという事になります。
つまり、それだけ設定狙いの稼働機会が少なくなるという事です。
そんな訳で、この連載でもかなり特定日を意識した立ち回りを強調してまいりましたし、通常営業の日には高設定台などなくても当然くらいの感覚で稼働しております。
しかしここ最近、この特定日にも、ある変化を感じ出したのです。
<特定日の傾向の推移>
8年くらい前でしょうか。
5号機初期、キン肉マンが出回っていた頃からとそれ以前で、イベント日・特定日の扱いが大きく変わったように記憶しています。
概念的な、そして、あくまで個人の感覚的な話で恐縮ですが、例えば、1か月間にホールが出玉として使う予算が「100」あったとします。
この予算が、以前までは…
『通常営業日 35』 対 『イベント日・新装開店日 65』
くらいの割合で割り振られていたように感じておりました。
なんだかんだ言って、あの頃は毎日イベントのようなものやオススメ機種の発表がありましたから、通常営業日でもそれらを選んで稼働する事によって、高設定台を掴むチャンスのある時代だったと思います。
しかし、その頃を境に徐々にその割合はイベント日重視の方向へとシフトしていきます。
そして、イベント日重視の傾向を決定づけた出来事が、皮肉にも「イベントの禁止」だったと思います。
宣伝によってイベント日をアピールする事ができなくなったホールは、出玉による集客を余儀なくされ、その結果、「特定の日には派手に出す→その分、それ以外の日には回収する」という傾向が強まったように記憶しております。
『通常営業日 15』 対 『特定日・新装開店日 85』
個人の感覚や地域差によるところもあるかもしれませんが、この頃から通常営業日には誰も並んでいないようなホールでも、特定日にならば200人並ぶといった光景も珍しくなくなってきましたし、「高設定台を掴んで勝ちたいなら、その日が特定日のホールだけを選んで稼働する」といった立ち回りが自分の中でも定石になってきました。
そのくらい、通常営業日と特定日には差がありました。
そして昨今、今年に入ってからの話。
配分自体は15対85と変わっていないと思うのですが、ホール側は放出日を減らす事によって、以前よりも多くの金額をユーザーから回収しようとするようになってきました。
具体的に言うと、まず新装開店日。
これはもう、通常営業日かそれ以下である場合も多くなっております。
以前であれば、新装初日には設定6を必ず1台使っていたようなホールでも、新装3回に1回しか設定6は使わないとかそんなイメージですね。
そして、特定日。
これも、本当に高設定があるのは3日に1回程度のホールが増えてきていると思います。
例えば、6の付く日が特定日のホールであれば、6の付く日は毎月6日・16日・26日と3日間ある訳ですが、そのうちの2日はガセ特定日といったイメージのホールが本当に増えてきていると思います。
このような残念ホールには、下記のような特徴があります。
●6の付く日が特定日のホールの6月6日など、明らかに熱そうな日に回収する
●平日よりも休日(常連客が集まりそうな日)にだけ、放出する
●特定日の中でも、出玉状況に大きな差を感じる/高設定と思える台が存在しない特定日がある
もし、皆様にもお心当たりがあるようであれば、それは善良な一般スロッターの敵、「以前よりも残念になったホール」であるかもしれません。
しかし、上記のような「残念ホール」であっても、客の入っているホールであれば、回収一辺倒のはずはありません。
数少なくなった1か月に1度の放出日のイメージで、1か月間客を呼び続ける訳ですから、その日だけは盛大に「祭」を開催する訳です。
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