[1]検証!パチスロ偽物語 [2016/3/4(金)] |
<前回までのあらすじ>
『パチスロ偽物語』の導入を心の底から待ち望む伊野谷誠は、前々回、独自に偽物語の設定判別要素についての仮説を立てた。
しかし、新装初日に自身の仮説を検証せんとする誠は、それをさせじとする勢力との戦いに巻き込まれていく。
新装初日に合わせて休暇を取得する為、職場内で繰り広げられた争いは想像を絶するものであった。
数時間に渡る壮絶な戦いの末に、ついに勝利した誠は、虎の子の有給休暇と僅かばかりの現金を手にして、眠りにつく。
そして、運命の2月23日。
ついに、偽物語の新装初日の朝を迎えるのであった。
次回、「6の付く日はお先に失礼します」第13話。
「方向転換する勇気」。
勇気という言葉を最後につければ、たいていの言葉はポジティブになる。
例えば、今週の原稿の内容が前々回の内容と全く違っていたとしても。
それでは今週の「6付く」スタートです。
< 2/23(火) >
この日は過去の実戦上、4台島の新装は設定1・1・2・6くらいの割合で設定を使うホールでの実戦。
あわよくば、1/4をツモって設定判別のポイントを見抜きたいところ。
ホールへ入ると、自身の直感が「右角」か「右から2番目」だと言っている。
「ここでアドリュブッ……」
「失礼、噛みました」
王子ほどのカリスマ性も滑舌の良さも持ち合わせていない私は、周囲の挙動が観察しやすいからという理由で右から2番目の台を選択。
自身の台が高設定ではなくとも、高設定の挙動が確認できれば良いという二段構えの発想。
「これこそがスロットで勝つ為の賢明な選択」
この時はそう思っていたのですが……
朝一は意気揚々と、前々回に仮説として挙げていた要素を中心に自身の台と周囲の台を比較していきます。
〜3時間後〜
まず分かった事は、「ART中のナビ無しベル」、いわゆる押し順共通ベルは存在しないようですね。
設定1で50枚あたり34.9G、設定6だと35.9Gという設定差は、リプレイ高確率状態となる解呪の儀への突入頻度の差によるところなのだと思います。
そして、解呪の儀に50枚あたりのゲーム数を左右する大きな要素が存在する以上、巷で噂されているスイカ出現率にはさほど大きな設定差は存在しないのではないかと思いました。
ここまで分かったところで、他の要素にも注目していきます。
〜さらに3時間後〜
右肩下がりのスランプグラフの台と、右肩上がりのスランプグラフの台と挙動がはっきりと分かれてきました。
残念ながら、私の台は右肩下がり。
右角の台は一撃は1000枚前後なものの、倖時間への突入率が抜群で、既に3000枚ほどの出玉を手にしています。
「自身の台が高設定でなくとも良い? スロッターにあるまじきこの発想のどこが賢明だ?」
「ゴミ、いや誠が賢明などという言葉を使うのは千年早いわ。」
「噛みましね。」
6時間前の自分にありとあらゆる罵詈雑言を浴びせてみても、目の前にある低設定台が高設定台に変わる訳などありません。
前述の通り、店の傾向から高設定は1台のみである可能性が高い為、朝一の選択を猛烈に悔やみながら私はここで離席を決意しました。
……
その後、ゴッドの島へと堕ちていった誠を再び見た者は誰もいなかったそうな……
「ああ。 頭が悪いのね。」
≪右角の推定高設定台の挙動≫
■ボーナスの色の割合
白 : 1回
赤 : 10回
異色 : 10回
※私が確認できたボーナスのみ
■通常時の解呪の儀突入率
7回/2340回転
■謎の高確率移行
謎の、というよりも、(怪異ではない)チェリーやスイカからでも絶えず兆しステージに移行している感じでした。
感覚的には、通常時の半分くらいは兆しステージ以上に滞在していたと思います。
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