[1]大記録に向けて [2019/5/16(木)] |
【4月中旬】
4月に入って、ようやく私の稼働成績に一筋の光が見え始めてきた。
明けない夜はない。
出口のないトンネルはない。
光らないジャグラーは……たまにある。
いや、諦めずに進めば必ずと言って良いほどに光が差し込む時がやってくるのだ。
諦めなくて良かった。
「いやいや、時には諦めた方が良い事もあるぞ、ヒグラシ!」
そんな声がどこからともなく聞こえて来るようだが、諦めなかったと言うよりも諦められなかったと言うのが実際の所だ。
「いやいやいや、わざわざ言わなくたって分かってるわ、ヒグラシ!」
そんな声援は右から左に受け流してしまおう。
なにはともあれ、絶好調である私の現在の稼働成績は3連勝中。
負ければひどく落ち込み、スロットはしばらくやらないとグチグチ言う。
勝てば根拠のない自信が沸きあがり、
「自分は常にポジティブシンキングなり!逆転の発想って知ってる?」とまるで別人のように調子に乗ってしまう。
だからと言って、
“調子に乗った時ほど大負けしてきた”という過去を決して忘れている訳ではない。
悔しかった気持ちを鮮明に思い出しながら噛みしめながらも、それでも鼻の下が伸びてニヤニヤしてしまうのだ。
そして思うのだ。
今日もきっと勝てる、と。
そんな事を考えながら向かっているのは名古屋にあるホール。
「3連勝」というタイトルを背負いながら向かう名古屋までの新幹線は、学生時代の修学旅行ばりにワクワクする。
いつもであれば「A席」で太平洋を一望しながら名古屋へと向かうのだが、今回はあえて富士山が一望できる「D席」をチョイス。
富士山と自分自身を重ね合わせながら名古屋へと向かったのだった。
今日勝利したら4連勝。
これだけの連勝を重ねてはいながらに、立ち回りに関しては非常に冷静な自分自身がいる。
なぜならば、今回の狙い台は名古屋のホールにおいて安定安心の「ハナハナ」。
もしくは、設定1でも103%を超えると言われている「ディスクアップ」のどちらかにしようと頑なに心に決めることができているからだ。
もっと言ってしまえば、「ハナハナ」 or 「ディスクアップ」が打ちたくてたまらないのだ。
決して置きに行った訳でも逃げた訳でもない。
それにしても、
“生まれ変わったら爆裂機になりたい”というくらいに爆裂機好きの私が、朝からこんな安全な機種を選ぶ事が出来る今日は素晴らしい。
これは3連勝しているからこその、心の余裕が生み出した産物なのかも知れない。
お金がある人にお金が回ってくるように、勝つ人がどんどん勝てるようになると言うのは、まさにこのようなプラスのルーティンが構築されていくからなのだろう。
それ故に、抽選もそこまで力む事もない。
なぜならば、例え後ろの抽選番号だったとしても、上記の2機種に関して全く座れないという事はほとんど考えられないからだ。
ハナハナの空き台ならばどこでもいいし、ディスクアップの空き台ならばどこでもいい。
そんな勢いで抽選箱に手を入れ一枚抜き出すと・・・。
力む。
途端に力む。
本日は70〜80人ほどが並んでいた。
その中で5番を引いてしまうとは全くの予想外だった。
きっと、これは何かの罠だ。
そうやって、抽選番号が一桁台の人しか座る事がほぼほぼ難しい「バジリスク絆」に座らせて、大負けさせようと言う魂胆が見え見えだ。
騙されるものか!
いざ開店!
まずはハナハナのシマを目掛けて一直線!
そして勢いよく通過!
次にディスクアップのシマを目掛けて一直線!
そして勢いよく通・・・
無事にディスクアップ絆を確保。
言いたい事は山ほどあるだろう。
しかしながら、それと同じくらい聞きたくない事が山ほどある事を察して欲しい。
次のページへ
【 メシウマだよ!全員集合! 】 メニューへ