[1]この失望感の名は [2019/8/3(土)] |
【7月上旬】
しばらく顔を合わせていない友人と久々に会おうという話になったのは、6月下旬の事。
それぞれの休みを
出し合い、その中からお互い都合の良い日で会おうという話になったのだが・・・
「末尾が7の付く日はスロット行きたくなるかもだし・・・」
「ゾロ目の日もスロット行きたくなるかもだし・・・」
「夜から会うとなると午前中スロット行ってツモった場合に困るし・・・」
「朝から会った場合、一日ズルズルと遊ぶ事になって、その日はスロットが打てなくなってしまうかもだし・・・」
そんなパチンカスな考えがどうにもこうにも止まらずに、なかなか会う日を確定出来ずにいた。
最終的に「7の付く日」でもなく、「ゾロ目の日」でもない7月上旬のある日の夕方に横浜駅で待ち合わせる事になったのだが・・・。
当日。
目覚ましをかけていないのにも関わらず6時に起床。
予定では、お昼前に起きてダラダラと準備しながら自宅を出る予定だった。
それ故に2度寝しようとも試みたが、なぜだかお目目パッチリ。
仕方なしにベッドから出て、この無駄に空いてしまった時間をどう埋めるかを模索するものの、何も思いつかず。
んー、少し前にパチスロ屋のトイレ行っている間に失踪してしまった
「ヒグラシ札」でもまた作り直すか?
色々と考えてはみたが
、取りあえずは「どうせ外に出る訳だし」という事で、ささっと着替えて横浜へ。
なんとなしに向かっているのは、小腹も空いた事だしという事で、よく行くマイホの隣りにある松屋。
ここの松屋はなぜか無性に行きたくなる松屋の一つ。
「ただ隣りにマイホがあるってだけだろうが、ヒグラシ!」
そんな声がどこからともなく聞こえて来るようだが、そんな声によって私の中に眠っていた何かが静かに音を立てて動き始めた。
「マイホ!? 夕方から友人と会うのにこれからマイホ!? そんな時間ないでしょ!? ってまだ朝9時やないかーい!
」
そんな心の声にジワジワと支配されていきつつ、朝定食である「焼き魚定食牛皿小鉢」を腹へと放り込む。
そして、隣りのマイホへと川の流れに身を任せるようにチェックイン。
言い訳ではないが、久々の友人と会うという事で、少しばかり緊張している。
そんな緊張を落ち着かせる為には、ある程度のスロットは必要不可欠なのだ。
仮に負けてしまったとしたら、それも話のネタになるだろうし。
という事で、朝一確保した台は、「モンハン月下」。
世界の各地から「そこが変だよ、ヒグラシ!」と聞こえて来なくもない。
約束の時間まであと6時間ちょっと。
万枚だって可能だ。
そんな「取り切れない状況」を想定しながらぶん回す事約1時間ちょっと。
天・井・到・達!
天井到達も、間に「・」を挟むとなんだか悪い気がしない。
しかしながら、そんなおふざけで自己満足している時間も余裕もない。
それからも、一向に噛み合わないレア役と内部抽選。
万枚がどんどん遠ざかっていくと同時に、−5000枚がどんどん近付いて来るようなそんな不安に駆られた。
こんな稼働をしていたらダメだと分かっている。
破滅の一途を辿ることも身を持って分かっている。
でも・・・。
「分かっているならヤメればよい?」
分かっていてもヤメられないからみんな苦しんでいる。
「意思の弱さ?」
意思が強い人でもコントロールが効かないからみんな苦しんでいる。
仮に大切な人が川で溺れている場合、自らの命の危険なんて考えたりする事無く大切な人へ手を差し伸べるように、朝一「モンハン月下」を打ちたい衝動に駆られた場合、自らの生活費の心配なんてせずにブン回す。
助けたいから助ける。
打ちたいから打つ。
そこに理由なんてないのだ。
それ故に、私は大切な人が窮地に追い込まれた時に、後先考えずに飛び込める人間になりたい。
スロットにおいても「多分出ないだろう。」ではなく「多分出るだろう。」という気持ちで後先考えずに飛び込める人間でありたい。
人間関係においても「嫌い」から入るのではなく「好き」から入れる人間でありたい。
常々そう思っている。
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