[2]愛と笑いとスロの夜 [2017/11/23(木)] |
わたくしの前に一人の男性が座っている。
わたくしがその男性の前に座ると、わたくしの隣に別の男性が座る。
わたくしの目の前の男性は名をクランキーという。
わたくしの隣の男性は名をヒグラシという。
本日は11月1日、現在時刻は17:15。
場所は、クランキー氏御用達のお店。
クランキー氏・ヒグラシ氏と、今後の活動についての打ち合わせである。
クランキー氏とは、この時が初顔合わせである。
打ち合わせと言っているが、わたくしはこれは最終試験だと思っている。
何か粗相があれば、専属ライターになる話はご破算になりかねん。
目の前のクランキー氏が乾杯のお酒を頼む前に、お酒は何が好きかと尋ねてきた。
ここは包み隠さず素直に答える。
ひ 「ビールと焼酎です。」
ク 「そっかぁ、ハイボールは飲まないんだぁ」
嘘だろ。
ビールと焼酎と答えただけで、クランキー氏から上乗せ平均200Gの特化ゾーンで+20Gしか乗せられなかった時ぐらいの寂しさが漂う。
なんて行き過ぎたハイボール愛なんだ。
すかさず、
「ハイボール美味しいっすよね!」
と、強引なカットイン!
クランキー氏が満面の笑みで「そうそう」とうなずく。
よし、サクっと復活してくれたみたいだ。
なんて単純なハイボール愛なんだ。
乾杯も無事に済まして、サイトの今後の将来について真面目に語り合う。
が、酒がいい感じでまわってくると、スロや仕事やプライベートの話やらいろんな話で盛り上がる。
飲みはじめて大分時間が過ぎたが、クランキー氏のハイボールおかわりは、いまだに継続率89%から転落せずに次々上乗せしている。
ヒグラシ氏は、最初に頼んだチューハイをいまだに飲んでいる。
現在の状況は…
クランキー氏が沖ドキについて熱く語っている。
ヒグラシ氏が沖ドキ話に熱心に食いついている。
わたくしはその時、ししゃもに食いついていたので、話を聞いてなかったのは内緒だ。
ヒ 「ちょっとわからないですね」
あんだけ熱弁していたクランキー氏の話に、ちょっと何言ってるか分からないと答えるヒグラシ氏に驚愕する。
が、沖ドキはヒグラシ氏がスロ断ちしていた時期に流行ったので、どうやら仕様について全く知らないらしい。
それを知ったクランキー氏が、おもむろにこう言ってきた。
ク 「今から3000円限定で沖ドキ勝負に行きましょうか!」
死地に向かうような案が出される。
確か、わたくしが専属ライターになるサイト名は【正統派】パチスロ攻略だったと思っていたんだが。
酒も入っていたので、思わず勢い余ってクランキー氏にこう言ってしまった。
「いいですね、行きましょう!」
アルコールの力って怖い。
そうと決まればこうしちゃいられねぇ!
と、ミーティング終了後、決戦の地に向かうこととなる。
良い子の皆さま方は、こんな死地に向かうような真似しちゃだめだぞ!
しかし、わたくしは内心楽しみでしょうがなかった。
わたくしの好きなサイトの管理人&専属ライターと連れ打ちできる日がこようとは。
わたくしのドキドキランプは目下点灯中である。
共通の趣味で知り合った人間が共に活動する。
素晴らしいことではないか。
あとは、勝てれば申し分なし。
ホールに着くと、全員だいぶ酔いも覚めたのか、さすがに20スロの沖ドキに並びで座るのは無謀だと気付いたので、10スロの好きな台を打つことに。
10スロコーナーは台数がそれなりにあるが、あいにく横並びで空いているのがまどマギしかなかったので、バラバラで座ることに。
わたくしも、「実はしっかり立ち回れるアピール」をする為に慎重に台選びをするが、全く良い台が空いてない。
そんな中、初当たりがまぁまぁな北斗修羅に座る。
あんちくしょうなあのやつだ。
中段チェリーさえ引けばワンチャンあるので、こいつで勝負することに。
投資1本目で中段チェリー引くもスルー。
投資3本目で中段チェリー引くもスルー。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリーヴェデルチ!!!(さよならだ)
と、わたくしの中のブチャラティな一面が顔を出しそうになったが、グッとこらえてそっと席を立つ。
ワンチャンあると期待した自分が可愛らしくすら感じる。
早々にリタイアしたので、凄腕スロッターの二人の様子を見に行くと、ヒグラシ氏がまどマギを打っている。
その後ろに、保護者的な感じでクランキー氏が立っている。
わたくしより先に来ているということは、まぁ、そういうことだと忖度があったと思い、そっとヒグラシ氏の後ろに立つ。
ちなみにまどマギの島にはわたくし達だけだが、ピッタリとヒグラシ氏の斜め後ろに張り付いている。
席が空いているからといって打たないのに座るのはやはりマナー違反である。
気持ちのいいスロライフには、ルールやマナーは大事である。
と、ヒグラシ氏の後ろで無言で常識人アピールしても気付くわけもないので、画面を見てみると、ゲーム数解除かレア役からかは分からなかったが連続演出に発展している。
ここで負けたら即解散になるかもしれないので、ヒグラシ氏に勝手に想いを乗っけて届けるよrhyme的な感じで勝負を託す。
…………
勝利!!!
しかもボーナス準備中に、
!!! !!! !!!
の、レア役示唆。
「これ、熱いっすよ!!!」
と、ヒグラシ氏が急にテンション上げてくる。
わたくしと飲んでる時はあんなに大人しかったのに。
ここは無事にマギカラッシュも当選!
うおぉぉ、とみんなして歓喜の声をひっそりとあげる。
こういう一体感、嫌いじゃない。
あとはボーナス確定するのを見届けようとするが、ハマるハマる。
その間に穢れも溜まっていく。
ヒグラシ氏がドンドン穢れていくのを見ていたが、無事にボーナスも揃ったことなのでホールチェックをすることに。
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