[3]愛と笑いとスロの夜 [2017/11/23(木)] |
10スロコーナーはそれなりに客つきもよく、出玉もそこそこついてきている。
そんな中、あるひとつの事に気付く。
いつの間にか、さも当たり前のようにラブ嬢にクランキー氏が座って打っていた。
わたくしもそっと並びでラブ嬢に座り回し始める。
あのクランキー氏と並んで打てる最高の機会。
隣で打たない訳がない。
3000円ストップというルールは?
と、不粋な事はお互い言わず軽くうなずいて、ラブ嬢を打ちはじめる。
が、何も起きない。
ただただ夜の町を眺めている。
思えば、初めてラブ嬢打った時のこと。
なんかエロい台あるなと思い座ったら、ずーっと夜ステージだったので、高確中だひゃっほ〜いっと浮かれてドンドン回していた。
が、あまりにも長いので調べてみたら、ただの通常時だった苦い思い出がある。
わたくしの中では夕方は高確、夜は超高確だと思い込んでいた。
茶目っ気たっぷりのミスだ。
しかし、こんな茶目っ気たっぷりのわたくしには、ここのラブ嬢の女の子達は相手をしてくれないので、わたくしは並び打ち最高と言っていた己とクランキー氏に別れを告げて次の台を探しはじめる。
やはり1回は当たりが引きたい 。
しかし、ノーマルタイプはどれも空いていない。
すると、450G回っているG1ダービー倶楽部が空いていたので反射的に座る。
こいつに希望を託し、最後の勝負に。
ちなみにわたしのお気に入りの台である。
最近の機種では遊びやすさはかなり優秀だと思う。
まず、通常時のゲーム性が高いので飽きにくいのと、やはりコイン持ちがいいのが遊びやすい要因だろう。
出玉感はいまいち物足りないが。
前任者がシンボリクリスエスを引いていることを祈り、なんなら1周期目に引いていてくれと他力本願満載で回す。
ちなみにご存知かと思うが、シンボリクリスエスが選択された場合、天井が777Gに短縮される。
ART後1周期目なら333G or 555Gに短縮。
さらにその後も、登場ごとに111G短縮される非常にありがたい馬である。
解説終わり。
そんなわけで、ただいま10週目に突入。
なんと、レース出走のところが「うまぽん」のアイコンに。
「これ、熱いっすよ!!!」
と言ってみたが、誰も後ろにいなかったのでただの独り言と化す。
しかし、今日一番のチャンス!
このチャンスを活かせないような漢なら専属ライターの器ではないので、自ら辞退するぐらいの勢いでレースに望む。
…………
負け。
よし、気を取り直して次頑張ろう。
えっ、辞退?
あくまで「辞退するぐらいの勢い」なので、確定ではない。
自分でも清々しいぐらいゲスな言い訳である。
しかし、ここで連闘チャンスに突入。
ART当選期待度約50%。
まだだ、まだレースは終わってない!
…………
負け。
あくまで「遊びやすい」である。
しっかり立ち回らないと勝てるとは限らない。
夢を見させてくれてありがとう、とそっと席を立つ。
時同じくして席を立つクランキー氏。
ここが引き際だとお互い思ったので、ヒグラシ氏に別れの挨拶をする。
ヒグラシ氏が、「えっ、さっき一緒にあんなに盛り上がったのに帰るんかい」的な表情でこちらを見ていたが、大人には大人の事情がある的な表情で見つめ返す。
わたくし、明日は早いんだ。
わたくしの代わりに爆出しして下さいと、無責任に夢を託してクランキー氏とホールをあとにする。
帰り道でも、クランキー氏と反省会をしながら歩いていると、もう駅に到着してしまった。
結局、1回も当たることがなかったが、とても楽しかった。
スロ好きな人間が集まって、スロの話で大いに盛り上がり、スロをいっしょに打ちに行き、ボーナスをみんなで祝福し、負けたらお互い慰めあい、次に向かって反省をする。
スロットを通じて人と人とが繋がりあう。
スロットとは本当に素晴らしいものだと思う。
さて、最後の問題は、当たりを1回も引けない男が専属ライターに採用されるかどうかである。
沖ドキの32G間回すときと同じぐらいにドキドキしていると、別れの最後にクランキー氏から、「これからよろしくお願いします!」と。
合格通知も貰えたので、ひと安心である。
こちらこそよろしくお願いします!と返事をし、連載一発目はこれにしようと心に決め、我が家への帰路につく。
…………
やっぱり沖ドキ打たなくて良かったと思ったことはここだけの話にしておこう。
〜完〜
さて、連載一発目はいかがだったでしょうか。
拙い文章な上に、攻略や立ち回りなど参考にできるものは書けませんが、少しでも皆さま方にスロットの楽しさが伝わってくれたら嬉しい限りです。
これから先も皆さま方にスロットの面白さを伝えられるように頑張りますので、宜しくお願い致します。
其れでは皆さま方、また会う日まで、ごきげんようさようなら。
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